岩手県内の公的病院に、2025年度当初に配置される県関係の奨学金養成医師が185人となる見通しです。これは前年度より13人多く、2016年度に配置が始まって以来、最多となります。
この配置案は、県地域医療対策協議会(会長・祖父江憲治岩手医大理事長)で承認されました。対象となる奨学金養成医師は計307人で、うち185人が公的病院などで義務履行として勤務し、100人は大学での研修などにより義務履行が猶予されています。未定者は8人おり、最終的な配置人数が増える可能性もあります。
一方で、厚生労働省がまとめた「医師偏在指標」では、岩手県の医師充足度が全国最下位となっており、地域や診療科ごとの偏在解消が課題となっています。奨学金制度を通じた医師確保は、地域医療の担い手を増やし、医療体制を支える重要な取り組みです。