熊本市を拠点とする九州産交バスと産交バスは、若手人材の獲得に向けて、奨学金の返済を支援する制度を導入することを発表しました。この制度は、慢性的な運転手不足の緩和を目指しています。
この制度は、4月以降に入社する新卒や中途採用の運転手を対象としています。具体的には、日本学生支援機構から貸与された奨学金の返済残高に応じて、月額最大2万円、最長10年間にわたって代理返済することが計画されています。返済残高に応じて支援額が設定され、残高が300万円以上の場合は月額2万円、200万円以上300万円未満の場合は1万5千円など、4段階で設定されます。これにより、運転手としてのキャリアをスタートさせた若手が安心して働ける環境を整えることを目指しています。
現在、九州産交バスと産交バスの合計運転手の定員は678人ですが、現在37人の不足があると報告されています。定年退職者が多いこともあり、必要な運転手の数を確保するのが難しい状況です。
この制度導入の他にも、昨年10月には入社時の支度金を10万円から25万円に引き上げるなど、待遇の改善に取り組んでいます。また、年間休日数も84日から104日に増やすなど、働きやすい環境整備にも力を入れています。
これらの取り組みにより、九州産交バスと産交バスは若手の運転手を確保し、より安定したサービス提供を目指しています。
出典元:バス運転手、若手人材獲得へ 奨学金返済を支援 最大月額2万円、最長10年間 九州産交・産交|Yahoo!ニュース