今回、「奨学金バンク」にご関心をお持ちいただいた背景は何だったのでしょうか。
もともと、人材の採用が課題でした。会社としてこれまでにはない新しいことに取り組んでいきたいという状況の中で、既存の業務がある社員が新しい業務にリソースを割くことは難しく、単なる人手不足からの採用ではなく、新たな業務を担うための新規人材を採用し、活躍してもらうことが急務であったからです。ただし、一口に採用といっても新卒社員なのか中途社員なのか、中途社員であればどのレイヤーの人材を採用するのかという判断にあたっては、これまで欠員を補充する目的での採用が多かったため、どのような人材を採用したらよいのか試行錯誤していました。
弊社が常石グループの本社機能を担うという業務の性質上、管理部門で構成されており安定的な志向の方が多かったことも要因としては大きいです。DXやAI活用などの普及にともない、業務内容も変革していく必要があり、社員のモチベーションの持たせ方や求める人物像も変えていかなければならないと感じていました。
昨今、給与水準は上がってきているものの物価上昇の影響は大きく、単に給与を上げるだけでは人件費の増大などの問題点もあるため、採用力強化のための手段を増やしていかなければなりません。さまざまな方法を模索する中で、実はご案内をいただく前から、奨学金の代理返還も検討していくべきではないかと考えていたんです。