今日は、奨学金バンクの運営を通じて感じたことをお話しします。
日本で一番大きな奨学金団体は日本学生支援機構(JASSO)ですが、それ以外にもあしなが育英会や大阪育英会、笹川財団、日本財団など、さまざまな団体が奨学金を提供しています。
これらの団体の中には、奨学金支援を主軸にしているところもあれば、一部の活動として奨学金を提供しているところもあります。
例えば、コカコーラさんは毎年大学生20名、大学院生10名を支援しているという話ですが、これは30名という限られた人数です。
奨学金が給付型、つまり返済不要であれば、その支援の仕方は素晴らしいです。
しかし、貸与型で少人数を対象とした支援の場合、返済が必要な奨学金であっても、その影響が大きくないことがあります。
実際に、団体側が少人数の返済支援に対して熱心でないケースも見られます。
もし1,000人、1万人、10万人といった規模の支援が行われれば、効率的な返済支援が可能になるはずです。
しかし、少人数での支援では、今のやり方を変えることが難しいという現実もあります。
奨学金バンクでは、こうした少人数支援の奨学金団体と協力して、返済支援の効率化を進めたいと考えていますが、まだ壁に直面しているのが現状です。
最終的には、すべての奨学金返済者をカバーできるような仕組みを目指していきたいと思っています。