今日は、大学進学率と奨学金利用率についてお話ししたいと思います。
まず、大学の進学率についてです。文部科学省の2023年「学校基本調査」によると、全日制・定時制高校の卒業生を基準にした大学進学率は60.8%。
つまり、約6割の高校生が大学に進学しています。
世代全体で見ると、ほぼ半数以上の人が大学に通う時代です。
次に、奨学金利用率ですが、2022年度の日本学生支援機構の調査では、大学生の約55%、つまり2人に1人以上が奨学金を利用しています。
この数字を初めて見たとき、私自身も驚きました。これが奨学金バンクの事業を始めるきっかけの一つです。
特に注目すべきは、奨学金制度の重要性が増していることです。アメリカでは約75%の学生が奨学金や助成金など何らかの経済的支援を受けており、日本でも今後、利用率がさらに上昇する可能性があります。
しかし、現状では奨学金の「出口戦略」、つまり返済の負担軽減についてはまだ十分な解決策が見つかっていないのが実情です。
奨学金制度が日本で始まったのは昭和18年。
まだ完全には成熟していない制度ですが、私たちはその「出口戦略」を模索しながら、新たな仕組みづくりに取り組んでいます。
こうした進学率や奨学金利用率の現状を多くの方に知っていただきたく、本日のテーマとして取り上げました。
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