今回は少し思ったことを皆さんに共有したいと思います。
それは、日本が目指す「人づくり」についてです。
日本では現在、人手不足が叫ばれています。
総論としての人材不足だけでなく、分野ごとの不足も深刻です。
例えば、介護や看護分野の人材不足、理系やIT分野のエンジニア不足といった課題があります。
しかし、これらの分野に進むための学費は高額であり、多くの人が経済的な理由で進学を諦めています。
ここで奨学金の活用が重要になってくるのではないでしょうか。
奨学金を単なる学びの支援にとどめず、日本全体の人づくり戦略として活用する。
たとえば、介護や看護、ITなどの分野で学ぶ人に対して奨学金をより厚く提供することで、これらの分野の人材育成を加速させることが可能です。
奨学金は、学生のための支援であると同時に、国としての意思表示や戦略の表れでもあります。
現在、奨学金総額は約8兆5,000億円にのぼります。この資金が、短期的な課題解決だけでなく、20年後、30年後を見据えた日本の未来を作るためにどのように使われるべきなのか。
私も文部科学省の方々と意見交換をさせていただく機会をいただいています。
このテーマについて一度素朴な疑問として投げかけてみたいと思っています。
奨学金を通じて社会課題に取り組み、日本の未来を切り拓くお手伝いができれば幸いです。
これからも奨学金バンクをどうぞよろしくお願いいたします。