今日は営業活動中に「それ言うんですか?」と思うようなコメントにぶち当たったので、その気持ちを共有したいと思っています。
奨学金バンクは、人材紹介業などを通して、その収益の中から奨学金を返済したり、企業様が奨学金をもらっている自社の社員のために奨学金の拠出をし、それを我々と一緒に返済していくことで、投資対効果の高い奨学金返済を実現する事業です。
そんな中でお話をさせていただいた中で、どこの会社とは言えないんですが、「自分で借りたもんなんだから自分で返せばいいじゃん」という話がありました。
確かにその通りなんですが、なぜ大学に行くべき状況が作られたのかと言うと、日本では中卒が義務教育ですが、中卒で東京都内で一人暮らしをして生活していくのは無理なんです。
高卒でもそれができるのかと言うと、できないんです。
それはなぜかと言うと、企業が大卒ばかり採っているからです。
だからこそ大卒になってスタートラインに立つために、みんな借金を抱えて奨学金を借りて大学に行っています。
もちろん、借りたものは自分で返すべきですが、借りなくてもゼロ地点に立てるのであれば誰も借りないでしょう。
でも、今の日本ではそうしないとスタートラインに立てないという状況です。
この歪みをしっかりと伝えられなかったのは残念ですが、「自分で借りたものは自分で返せばいい」というのは本当にその通りだと思います。
私も比較的厳しい経営者で、やったことはやった人が責任を取ればいいというスタンスですが、この奨学金に関してはちょっと違うかなと思っています。
その理由は、その構造自体の歪みを生んでいるのが社会全体の歪な構造だからです。
借りた人だけの責任ではないのではないかと思っています。
その点をしっかり伝え、皆で安定的に学校に行って働ける就学サイクルを作っていきたいと思っています。
いつもありがとうございます。
引き続き頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします。