保育現場の人材不足に対応するため、仁愛大学と仁愛女子短期大学は2025年度以降の入学生を対象に、授業料を全額もしくは半額補助する新しい奨学金制度を設けることを発表しました。この制度は、保育士資格を取得できる学科に所属する学生を対象に、福井県との共同で提供されます。
奨学金の対象となるのは、入学生全体の30%で、卒業後に県内の保育園や小学校などで一定期間働くことが条件です。奨学金の対象者は、来年2月に行われる一般入試で上位の成績を収めた学生に加え、すでに推薦入試などで合格している学生も選考の対象となります。
福井県によると、県内で活躍する保育士の数は昨年度時点で5072人で、そのうち常勤保育士は全体の68.8%を占めていますが、4年前と比べ約5%減少しています。人材不足が深刻化する中、この奨学金制度を通じて保育士志願者の増加と人材の確保を目指しています。
また、仁愛大学と短期大学の保育士資格が取得できる学科では、ここ3年連続で定員割れが続いており、この制度が志願者増加の起爆剤となることが期待されています。奨学金制度は2029年度まで継続される予定で、保育業界への支援強化を図り、地域の教育環境を支える重要な取り組みとして位置付けられています。
出典元:保育現場の人材確保へ 仁愛大学などが保育士資格を取得できる学科で授業料を最大全額補助する奨学金制度新設|Yahooニュース