米沢市内の高校生を対象に32年間奨学金を給付してきた公益財団法人・近野教育振興会の奨学金事業が、2024年度から千葉県の公益財団法人イオンワンパーセントクラブに引き継がれることになりました。10日に米沢市で行われた説明会と記念式典には、同事業に関わる関係者が出席し、新たな支援体制について発表がありました。
近野教育振興会は1992年より、市内高校生に返済不要の奨学金を提供し、教育支援を行ってきました。イオンワンパーセントクラブはこの奨学金事業を引き継ぐにあたり、対象を米沢市内にとどまらず、置賜地区全域の13校に在籍する高校生まで拡大。高校奨学金として月額2万円を給付するほか、新たに大学や短大への進学希望者向けに月額5万円を支給する「大学奨学金」も設け、さらなる学びの機会を支援する予定です。
この取り組みは、地域の未来を担う若者たちの学びを広くサポートし、地域活性化に寄与するものとして、地域住民からも期待が寄せられています。