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日銀の利上げを受け奨学金の利率が上昇

日本学生支援機構(JASSO)が提供する貸与型奨学金の金利が上昇し、固定方式で1.34%に引き上げられることが発表されました。これは、日銀の利上げを受けた長期金利の上昇によるもので、2011年7月以来約13年ぶりの高水準です。この利率上昇は、多くの奨学金利用者に新たな経済的負担をもたらす可能性があります。

奨学金の利率が上がることで、特に長期的に返済を行う人々の返済総額が増加します。例えば、300万円を20年間で返済する場合、利率が1%と1.34%では数十万円の差が生じる可能性があります。これにより、すでに生活費や教育費で苦しい家庭や個人がさらに困窮する恐れがあります。

奨学金は教育を受けるための重要な手段ですが、金利上昇はその恩恵を減少させるリスクをはらんでいます。有利子奨学金は返済能力が限られる家庭にとって唯一の選択肢となることも多いですが、高金利が進学のハードルをさらに高める可能性があります。

出典元:貸与型奨学金の利率上昇、13年ぶり高さ 返済負担重く|日本経済新聞

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