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文科省、教員志望者の奨学金返済免除方針を発表

文科省、教員志望者の奨学金返済免除方針を発表

文部科学省は19日、優秀な人材を教員として確保するため、教職大学院を修了して正規教員に採用された人を対象に、大学院在学中に借りた奨学金の返済を全額免除する方針を固めました。この措置は2024年度の採用から適用され、公立校だけでなく国私立校に就職した場合も対象とされます。

中央教育審議会(文科相の諮問機関)の教員養成部会が19日に議論をまとめ、文科省は既存の返済免除制度を活用して対応することを決定しました。この制度は教職大学院の修了者に加えて、教職以外の大学院修了者も対象として想定されています。ただし、教育活動に関する実習経験があることなどの条件を満たす場合に適用されます。

2023年度の採用者数に基づくと、教職大学院から国公私立学校の正規教員に採用された人数は753人であり、教職以外の大学院を含めれば年間1千数百人が対象になる見込みです。

一方、教員免許を取得して正規教員に採用された大学・短大の学部卒業者については、今後の検討課題とされています。現在、公立学校のみでの採用者数は1万4794人に上り、他の職種とのバランスを考慮しながら方針を検討する必要があります。

教員志望者への奨学金免除制度はかつて存在しましたが、2004年度までに廃止されていました。今回の方針決定は、優秀な教員候補者の育成を促進し、教育の質の向上に寄与することが期待されています。

出典元:教員になった大学院生の奨学金、全額免除へ 文科省方針|朝日新聞デジタル

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