琉球エアーコミューター(RAC、山田賢哉社長、沖縄県那覇市)はこのほど、将来の運航乗務員候補を育成する奨学金貸与制度の第8期生募集を始めた。対象は、パイロットを志す沖縄県出身で、県内の大学などに在学する学生。崇城大学との産学連携協定に基づき、同大学で航空会社のパイロットに必要な資格取得の養成を受ける。離島航空路線の安定運航を支える人材を確保することが狙いだ。
RACは、沖縄の離島を結ぶJALグループの航空会社。安定した運航は県全体の人の移動や離島の生活基盤、産業振興に欠かせないと位置づける。一方で、県出身のパイロットは少なく、少子高齢化の進行に伴い確保がさらに難しくなると見込み、2018年に同制度を創設。継続的に人材育成を進めている。
制度では、パイロット資格取得に必要な訓練費用などを対象に奨学金を貸与。学生は資格取得後にRACへ入社し、一定期間勤続すれば、一部の自己負担を除いて返還が免除される仕組みとなっている。
応募締め切りは9月5日。詳細は同社ホームページで案内している。