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愛媛県、医師確保のため奨学金制度を拡充 ― 大学1年生から最長6年間の利用が可能に

愛媛県は、医師の確保を図るため、来年度から医学部の学生や研修医向けの奨学金制度を充実させる計画を発表しました。この取り組みにより、大学1年生から最長6年間、奨学金を利用できるようになり、医療機関での勤務期間を経て奨学金の返済が免除される仕組みが強化されます。

現行の制度は平成21年度から導入されており、卒業後に県が指定する医療機関で一定期間働くことで奨学金の返済が免除される仕組みです。今回の改定では、より多くの医師確保を目指して、奨学金の利用対象を大学1年生からに早め、最長利用期間も4年間から6年間に延長されます。

奨学金の月額は、産科医を志望する研修医が月額20万円、その他の医師が月額10万円となっており、年に約5人の応募者を募集する予定です。来年度分の奨学金受付は3月1日から開始されます。

愛媛県によれば、令和2年時点で県内の医師数は全国平均を上回っていますが、特に東予や南予地域では医師不足が問題とされています。愛媛県医療対策課は、「奨学金制度の拡充により、将来的には愛媛県の医療を支える医師を増やしたい」と述べています。この取り組みが成功することで、地域医療の安定と質の向上が期待されます。

出典元:県内で働く医師確保に向け奨学金制度拡充へ|NHK NEWS WEB

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