日本学生支援機構（JASSO）は2024年8月29日、台風10号により被害を受けた学生に向けた支援策を公表しました。これには、「家計急変採用」「緊急・応急採用」の奨学金、住居被害を受けた学生への「JASSO災害支援金」、および奨学金返還者に対する「減額返還・返還期限猶予」の制度が含まれています。
台風10号は、8月22日に発生し、日本各地に土砂災害や突風被害をもたらしました。8月29日に鹿児島県へ上陸し、9月1日に熱帯低気圧へと変化するまで、多くの地域に甚大な被害を及ぼしました。
JASSOの支援策として、災害救助法の適用地域に住む学生に対して「家計急変採用」や「緊急・応急採用」が提供されます。給付奨学金「家計急変採用」および無利息の第一種奨学金、利息付の第二種奨学金の貸与が可能で、申請は在学中の学校を通じて行います。
また、奨学金の返還が難しくなった人には、月々の返還額を減らし返還期間を延長する「減額返還制度」や、返還期限を一定期間先延ばしにする「返還期限猶予制度」も利用可能です。希望者はJASSOへ申請書類を提出する必要があります。
さらに、住居が半壊以上の被害を受けた学生や、長期的な避難生活を余儀なくされた学生には、返済不要の「JASSO災害支援金」として10万円が支給されます。これも在学中の学校を通じて申請します。
支援策の詳細はJASSOの公式サイトで確認できます。
