退職金と奨学金返還について思うこと

今日は「退職金と奨学金返還」についてお話ししたいと思います。

私は今年51歳になりますが、私たちの世代でも「退職金をもらえる人」と「もらえない人」の差が出てきています。
昭和の時代は終身雇用が前提で、定年まで勤め上げた人には退職金が支払われるのが一般的でした。
退職金を住宅ローンの最終支払いに充てる、といったライフプランもよく聞きましたよね。

しかし、最近では「退職金制度自体が古い」「退職金よりもインセンティブやストックオプションのほうが合理的」といった声も増えています。
私自身、人事コンサルティングを行う中で、そういった話をよく耳にします。

この流れの中で、奨学金返還支援のような新しい制度も、より注目されるのではないかと思っています。

退職金は「会社を卒業する人のためのお金」ですが、今やその制度は変化しつつあります。
同じように、働く人への経済的支援の形も変わっていくはずです。

例えば、企業が人材確保のために奨学金返還支援を取り入れる流れが加速しています。
これまで採用コストとして人材紹介や広告に多額の資金が投じられてきましたが、それならば「実際に働く人のために直接還元するほうが良いのでは?」という考え方です。

今後、退職金のあり方が変わるなら、企業が従業員の教育費を支援する仕組みもどんどん進化していくでしょう。
そういった視点で、企業の福利厚生や人材戦略を考えることが、これからの時代に求められるのではないでしょうか。

退職金の形が変われば、新卒入社する人への支援も変わるはずです。
これまでのように「入社したら給与がもらえる」だけでなく、「奨学金の返済をサポートするから安心して働いてほしい」という会社が増えていくかもしれません。

これは企業にとってもメリットが大きいです。単なる福利厚生の充実ではなく、優秀な人材の確保や定着につながります。
そして、社員が経済的な不安なく働けることで、会社への信頼感も生まれるでしょう。

こういった制度を積極的に取り入れる会社が増えれば、働く人々の安心感が高まり、社会全体の安定にもつながると思います。

今日は、「退職金と奨学金返還支援」をテーマに、変わりゆくお金の使い方についてお話ししました。
これからも奨学金支援について発信していきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!

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