今日は奨学金に関する注目の取り組みをご紹介します。
東京都足立区が、社会人の奨学金返済を支援する助成金制度を始めました。
内容は、最長10年間で最大100万円を助成するというもの。奨学金の返済に悩む社会人にとっては、大きな支えとなる制度です。
実は最近、自治体レベルでの奨学金支援が増えてきています。例えば、千代田区では「区に3年以上住んでいる高校生や若者に給付型奨学金を支給」する制度がありました。足立区の今回の取り組みは、在学中の給付型ではなく「返済中の社会人」を対象としている点が特徴です。
こうした動きの背景には、自治体が「住民に選ばれる地域」になるための戦略があります。助成金や奨学金支援を通じて、若い世代が区や市に定住しやすくする仕組みを整えているのです。いわば「教育支援」と「定住促進」を掛け合わせた施策といえるでしょう。
教育と暮らしを支えるために自治体ができること。その一例として、足立区の制度は今後も注目されていくのではないでしょうか。