今日は毎日新聞の「そこが聞きたい」という記事の中から、公益財団法人あすのば代表理事の方による「子どもの貧困を解消せねば」というテーマを取り上げたいと思います。

記事によると、日本では9人に1人の子どもが貧困状態にあるといいます。数字にすると深刻に聞こえますが、実はこれが“特別な状況”ではなく、今の日本の普通の現実なのだと感じます。

私は奨学金の支援に携わっていますが、奨学金をもらっている人＝貧困、優秀じゃないから借りているといった誤解や偏見を耳にすることがあります。確かにある一定の生活水準から見れば経済的に厳しい状況かもしれません。しかし、奨学金を利用して学ぶことは、もはや“例外的なこと”ではなく、誰もが教育を受けるための仕組みの一部だと思うのです。

社会全体で見たとき、奨学金を受けている人たちは決して特別な存在ではありません。むしろ、社会を支え、動かしていく重要な一員です。だからこそ、奨学金を利用する＝特別、貧困だから支援という考え方ではなく、奨学金＝教育インフラとして捉えることが大切だと思います。

あすのばのような団体が、子どもの貧困に取り組みながら社会全体の意識を変えようとしていることは、とても意義のあることです。
貧困＝マイナスというイメージを超えて、誰もが安心して学び、社会で活躍できる仕組みをどう作っていくか。

それを考えるきっかけとして、この記事を通じて多くの方に感じていただければと思います。