10月30日、静岡県湖西市で「第61回豊田佐吉翁顕彰祭」が開催されました。この祭典は、同市出身の偉大な発明家・豊田佐吉氏を称えるものです。今回の式典には、豊田氏のひ孫であるトヨタ自動車の豊田章男会長やスズキの鈴木俊宏社長、デンソーの有馬浩二会長、トヨタバッテリーの岡田政道社長など、多くの関係者が出席しました。
式典では、湖西市の影山市長が挨拶し、豊田佐吉氏が示した「報恩・創造」の精神を引き継ぎ、人材育成と地域の発展に力を注ぐことを誓いました。影山市長は、佐吉翁生誕100年を記念して設立された豊田佐吉翁奨学金制度についても言及し、これまでに奨学生352名がこの支援を受け、346名が巣立って各分野で活躍していると報告しました。
豊田章男会長は、自らの経験をもとに「失敗を恐れず挑戦する」ことの重要性を若者たちに伝え、自分自身の道を切り開く力を強調しました。さらに、10月に操業を開始したトヨタバッテリーのプロジェクトに触れ、影山市長の協力への感謝の意を表明しました。豊田会長は、豊田グループとして、これからも創造と革新を続け、より良いものづくりを目指していく決意を語りました。
この顕彰祭は、豊田佐吉氏の遺志を継ぎ、地域や若者への未来への希望をつなぐ重要な場として、多くの人々に感銘を与えました。
出典元:豊田佐吉翁顕彰祭、トヨタ豊田章男会長が「自分だけの『道』を見つけてください」と奨学生に向けあいさつ|Car Watch