三菱UFJ信託銀行が新たな奨学金ファンドを立ち上げる。2025年度から返済不要の給付型奨学金を支給するこのファンドは、富裕層や企業からの拠出金を集め、それを運用することで得た利益を原資にするという仕組みだ。目標として、2029年度までに運用資産を1000億円に拡大し、大学生など約4000人に対して年間120万円ほどの奨学金を支給する予定だ。
国内初となるファンド型の給付型奨学金は、多くの学生にとって希望の光となるかもしれない。現在、多くの学生が高額な学費を賄うために奨学金を利用しているが、その返済が重い負担となっているのが現状だ。特に、卒業後に安定した職に就けなかった場合や収入が思うように得られなかった場合、奨学金の返済が大きなストレスとなり、人生の選択肢を狭めてしまうことがある。
このファンドでは、不特定多数から資金を集め、それを運用することで安定した収益を得ることを目指している。運用益を原資にすることで、返済不要の奨学金を提供するという新しいモデルが提案されている。これにより、学生は経済的な負担を感じることなく、学業に専念できるようになると期待されている。