日本学生支援機構（JASSO）は、2024年7月25日からの大雨災害によって被害を受けた学生に対する支援策を発表しました。災害救助法が適用された地域の学生に対して、「家計急変採用」や「緊急・応急採用」の奨学金、また住居に被害を受けた学生には「JASSO災害支援金」の申請受付を開始しました。
今回の災害救助法適用地域には、秋田県の横手市、湯沢市、由利本荘市、大仙市、にかほ市、仙北市、北秋田郡上小阿仁村、仙北郡美郷町、雄勝郡羽後町、雄勝郡東成瀬村、および山形県の鶴岡市、酒田市、新庄市、寒河江市、村山市、尾花沢市、最上郡金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、東田川郡三川町、庄内町、飽海郡遊佐町が新たに指定されました。
支援策としては、以下の内容が提供されます：
- 給付奨学金「家計急変採用」および貸与奨学金「緊急・応急採用」
対象は災害救助法適用地域の世帯の学生で、家計が急変した場合。大学、短期大学、高等専門学校、専修学校（専門課程）に在学中で、給付奨学金、第一種奨学金（無利子）、第二種奨学金（利子付）が対象です。近隣の同等の被害を受けた地域も適用されます。申請は在学校を通じて行います。 - 「JASSO災害支援金」
返済不要の支援金として10万円が支給されます。対象は、今回の大雨災害で住居が半壊以上の被害を受けた学生や、生計維持者が床上浸水となった学生、または避難勧告が1か月以上続いた学生です。外国人留学生も含まれます。申請は在学校を通じて行います。 - 減額返還および返還期限猶予
災害によって奨学金の返還が困難になった場合には、月々の返還額を減らし返還期間を延長する「減額返還制度」や、返還を一定期間先送りする「返還期限猶予制度」が利用可能です。希望者は「奨学金減額返還願」または「奨学金返還期限猶予願」をJASSOに提出します。
支援策の詳細については、JASSOのWebサイトで確認することができます。大雨災害により困難な状況にある学生たちが、この支援策を活用して学業を続けられるよう、適切な対応が求められます。
