熊本県内の児童養護施設で育った子どもたちの進学を支援するため、県内の18の企業が共同で新たな奨学金制度「くまもと未来奨学金」を設立し、8月18日に熊本市で記念式典が開催されました。
この奨学金制度は、県内の児童養護施設から熊本県内の大学、短期大学、専門学校に進学する学生を対象に、申請者全員に入学前に30万円が給付されるものです。従来、児童養護施設出身者が大学などに進学する場合、入学金や授業料の減免制度は存在していましたが、施設を出た後の新生活を支援するための資金援助制度はありませんでした。この奨学金は、そのニーズに応える初めての仕組みです。
今年度は、この春に進学した7人が奨学金の給付を受けることが決定しています。今回の取り組みは、児童養護施設出身者の進学を後押しし、より良い未来を築くための大きな一歩となるでしょう。