太田市は、経済的に厳しい状況にある若者の進学を支援するため、返済不要の給付型奨学金制度を来年度から新たに導入する方針を決定しました。
この新しい奨学金制度は、毎年50人程度の大学生や短大生を対象に、1人あたり月5万円、年間で60万円を支給する予定です。対象となるのは、保護者が太田市内に居住している学生で、経済的に厳しい状況にあること、学業成績が優秀で学ぶ意欲が高いことなど、一定の条件を満たす場合に受給が可能となります。
太田市には既に2つの奨学金制度があり、現在約100人が利用していますが、新たに設けられる奨学金制度は、これらの既存の奨学金を受給している学生は対象外となる見込みです。
市は、早ければ来月から始まる定例議会にこの奨学金制度に関する議案を提出し、正式に導入を進めていく予定です。新たな奨学金制度の導入は、進学を諦めざるを得ない状況にある学生たちにとって、大きな支援となることが期待されています。