福井県は、県内の薬剤師不足を解消するため、新たに働き始める薬剤師を対象に奨学金返還を支援する制度を開始しました。これは、県内の薬剤師数が全国で3番目に少ないことに対応するための取り組みです。
福井県には薬学部を設置する大学がなく、その結果として薬剤師の数は約1,500人と、人口10万人あたりでは199.2人と全国でも低い水準にあります。この状況を改善するため、県は薬剤師の奨学金返還を一部肩代わりする制度を設けました。
この制度の対象は、指定された県内の10か所の医療機関で今年度または来年度から働き始める薬剤師や、資格取得見込みの人で、年間80万円を上限に最長6年間の貸し出しが行われます。貸し出しを受けた期間の1.5倍の期間を指定医療機関で働き、3年間、県の研修を受けた場合、返還が免除されます。
この制度の募集は若干名で、申請は9月末まで受け付けています。福井県はこの取り組みを通じて、地域における医療体制の充実を目指しています。
