宇部市は、2025年度から開始される「奨学金返還支援制度」を通じて、東京圏の大学に在学する学生を市内企業へ就職させることを目指しています。これに伴い、内閣府が進める地方就職学生支援事業の活用も検討中で、6日の市議会で鴻池博之議員の質問に対し、古林学総合政策部長が答弁しました。
地方就職学生支援事業は、奨学金返還支援を行っている市町村を窓口とし、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の大学に4年以上在学し、卒業後に地方で就職・移住を希望する学生を対象としています。今年度は、就職活動にかかる交通費の最大2分の1(山口県内では上限2万円)を補助しており、来年度には引っ越し費用の補助も予定されています。
宇部市はこの制度を活用し、県が実施している「YY!ターン支援交通費補助金」制度も併用することで、学生の地方移住や市内企業での就職を支援しています。ただし、昨年度は学生による利用実績はありませんでした。