野村ホールディングスが、奨学金を借りている若手社員の負担を軽減するための新しい取り組みを発表しました。
内容は、奨学金の借入額に相当する金額を無利子で融資するという制度です。日本学生支援機構の奨学金を対象に、同額を会社が無利子で貸し出す形になります。
制度の開始は2026年4月1日からですが、対象は2024年入社組までさかのぼる予定となっており、すでに入社している若手社員も利用できる仕組みです。
金銭的負担がキャリア選択に影響することがないよう、早い段階から支援していくという考え方が背景にあります。
奨学金返済に不安を抱える若手社員にとって、無利子で借りられる仕組みは大きな後押しになります。また、企業側にとっても、若手の定着や採用に向けた新しい戦略として注目される施策です。
金融的視点、人材確保の視点など、複数の意味を持つ今回の取り組みは、企業の奨学金支援がさらに広がる可能性を感じさせます。今後の動きにも関心が集まりそうです。