チバテレビのウェブメディア「チバテレプラス」に、興味深い記事が掲載されていました。
内容は、30歳で奨学金200万円を一括返済した人と、もしその200万円を返済せず、年5%で20年間運用していたらどうなっていたのか、という比較です。
記事の試算によると、年5%で20年間運用した場合、理論上は500万円を超える金額になるとされています。
一見すると、返済せずに運用した方が得なのではないか、という見方もできます。
最近では、奨学金は低金利だから借りて運用した方がいい、という意見を目にすることも増えました。確かに、金融の知識、いわゆるマネーリテラシーはとても重要ですし、お金の使い方を考える視点としては一理あります。
ただ一方で、奨学金は単なる金融商品ではありません。
学校に通い、学び、卒業後に働くという人生の流れの中で使われるものです。
運用というファイナンスの視点だけでなく、働き方や収入の伸び、生活の安定といった現実も含めて考える必要があります。
奨学金を借りて学んだ結果、果たして自分の人生はプラスになっているのか。
返済を続けながら働く現状は、精神的にも経済的にも余裕があるのか。
こうした点まで含めて考えなければ、単純な損得では語れません。
今回の記事を通じて感じたのは、どちらが正解かを決めることよりも、
一人ひとりが自分の状況に合った選択をできるだけの知識を持つこと、
そして奨学金を借りた後、無理なく返していける社会の仕組みを整えることの重要性です。
奨学金は、借りること自体が問題なのではなく、その先の出口が見えにくいことが課題です。
返済だけに頼らず、収入の伸びやキャリア形成とつながる社会循環をどう作っていくのか。
改めて考えさせられる内容でした。