今回は、とある金融機関と奨学金の代理返還について話をする機会があり、その中で感じた視点の違いについてお伝えしたいと思います。
その金融機関も、奨学金の代理返還を支援すること自体はとても重要で、大切な取り組みだと話していました。ここまでは、私たちの考えとも共通しています。ただし、話を深く聞いていくと、その重要だと考える理由が、私たちとは大きく異なっていました。
金融機関は、お金やお金に相当する権利を扱う仕事です。そうした立場から見ると、個人が抱える借金、つまり奨学金も含めた債務は、将来的にトラブルが起こる可能性のある要素として捉えられています。だからこそ、奨学金を含めた借金をできるだけ減らし、事業や組織運営においてお金に関する問題が起きない状態を作るために支援をしている、という考え方でした。
正直に言うと、私はこの話を聞いたとき、なるほど、そういう視点もあるのかと強く印象に残りました。奨学金支援というと、学生や若手社会人を応援する、未来への投資というイメージを持つ方が多いと思います。一方で、金融機関にとっては、自分たちの事業リスクを下げるための取り組み、という意味合いも含まれているのです。
ただ、ここで考えてみたいのが、大学生の約2人に1人が奨学金を借りているという現実です。この状況を踏まえると、奨学金を借りていること自体が、金融機関への就職のハードルになっている可能性もありますし、逆に代理返還という仕組みが広がることで、そのハードルが大きく下がる未来も考えられます。
奨学金の代理返還を支援する理由は、業界や企業によって本当にさまざまです。大切なのは、支援しているという事実だけでなく、なぜ支援しているのかという背景を知ることだと思います。
今回は、金融機関ならではの奨学金代理返還に対する考え方を共有したく、動画とブログでお話ししました。今後も、業界ごとの取り組みや考え方について、引き続き情報発信していきたいと思います。