朝日新聞に、教育費の重課金は本当に成果をもたらすのか、というテーマの記事が掲載されていました。奨学金を借りてまで高偏差値大学を目指す必要があるのか、という問いかけは、今の進学環境を考えるうえで非常に重要な視点だと感じています。
記事が投げかけているのは、「高学歴=高収入」という構図が、もはや当たり前ではなくなっているという現実です。確かに、有名大学や偏差値の高い大学に進学することで、大手企業に入る可能性は高まるかもしれません。しかし、それが必ずしも安定した高収入につながるとは限らない時代になっています。
こうした状況の中で、奨学金を借りるという選択は、単なる進学手段ではなく、将来のキャリアや収入と直結する判断になります。高校生の段階で、そこまで先を見据えて考えるのは簡単ではありませんが、それでも「借りられるから借りる」「行ける大学に行く」という判断だけでは、後々の返済負担が重くのしかかる可能性があります。
大切なのは、進学先の偏差値やブランドだけで判断するのではなく、自分がどんなキャリアを描きたいのか、そのためにどんな学びが必要なのかを考えることです。そして、そのキャリアと奨学金の返済計画が現実的に両立できるかを、できるだけ早い段階で整理することが求められます。
かつては、高学歴であれば比較的安定して高収入が得られる時代がありました。しかし、今はそうではありません。だからこそ、奨学金を借りるかどうか、どれくらい借りるのかは、進学の問題であると同時に、マネーリテラシーの問題でもあります。
教育費に重課金すること自体が悪いわけではありません。ただ、その選択が自分の将来にどんな影響を与えるのかを理解したうえで決めることが、これまで以上に重要になっていると感じています。