上智大学が、交通遺児を対象とした給付型奨学金を新設するというニュースが発表されました。2026年4月からスタート予定とのことです。
交通遺児支援といえば、あしなが育英会 などの専門団体が広く知られていますが、大学自らが交通遺児に特化した給付型奨学金を設けるのは、国内で初めての取り組みとされています。
このニュースを見て、率直に「すごい」と感じました。
大学の奨学金というと、成績優秀者や留学支援など、大学の実績やブランド価値と結びつきやすい分野に設けられるケースが多い印象があります。しかし今回の制度は、学生の家庭環境や生活状況にフォーカスしたものです。
大学経営と直接的に結びつくとは言いにくいテーマでありながら、社会課題に真正面から向き合う姿勢が感じられます。交通事故によって親を亡くした学生が、経済的な理由で進学を諦めることのないよう支援する。このメッセージは非常に強いものがあります。
近年、大学にも社会的責任やSDGsへの取り組みが求められていますが、今回の上智大学の決断は、単なる理念ではなく具体的な行動として示されたものだと言えるでしょう。
奨学金は、単なる経済支援制度ではありません。大学の価値観や姿勢を映す制度でもあります。今回の取り組みが、他大学にも波及し、より多様な背景を持つ学生が安心して学べる環境づくりにつながっていくことを期待したいと思います。