ソニーグループは、理工系の分野で学ぶ女子学生を支援するため、返済不要の奨学金制度を新設し、2024年度の対象者10人を決定しました。この奨学金制度は、ソニーグループへの入社を前提とせず、理工系分野への女性の進出を後押しすることを目的としています。
この奨学金制度の創設は、多様性を確保し、企業の持続的な成長につなげるための取り組みの一環です。ソニーグループに限らず、近年では理工系女子学生の支援を目的とした奨学金制度を導入する企業が増加しています。
2024年度の奨学金募集には全国から300人以上の応募があり、書類選考と面接を経て最終的に10人が選ばれました。奨学金は、年間最大120万円が支給され、大学院修士課程修了までの最長6年間継続されます。さらに、受給者はソニーグループの女性エンジニアとともに、女子中高生と理工系分野の魅力を共有する「バトンプログラム」に参加します。
ソニーグループによると、2023年度末時点での女性社員比率はグローバルで34％、国内では25.7％にとどまっており、特に女性エンジニアの割合は十分とは言えません。この奨学金制度を通じて、経済的な支援を提供することで、次世代の女性エンジニアの育成を促進しています。
