秋田県大仙市出身者が市に1000万円を寄付し、その資金を使って給付型奨学金が設立されることになりました。この寄付者は県外在住者であり、自身の希望により個人情報は非公表となっていますが、奨学金返済に苦しむ若者たちを支援したいという想いで寄付を行ったとされています。
市はこの寄付金を元に「市コスモス奨学基金」を創設しました。この基金を通じて、2025年度からは大学生や短期大学生、専門学校生、高専の4年生や5年生など、市内に在住する若者たちに奨学金が支給される予定です。具体的な支給人数や金額については、詳細な制度設計が進められ、来年の6月から給付が開始される予定です。
この「市コスモス奨学基金」は、国の高等教育の修学支援制度とは異なり、奨学金を必要とする学生の範囲を広げることを意図しています。
このような給付型奨学金制度の導入は、秋田県内の自治体では初めての試みとなります。市民や地域の支援によって、若者たちの進学と成長を後押しする取り組みが行われることは、地域の活性化と将来の人材育成に大きく貢献することでしょう。