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スカラネットで返済額や残高を確認する方法|返還計画通知書との違いも解説

奨学金の返済期間は長期間に及ぶため、返済途中で残高を調べたり、返済額を再確認したりしたい方も多いのではないでしょうか。
日本学生支援機構(JASSO)から奨学金を借りている場合は、オンラインサービスのスカラネットを利用すると、奨学金に関するさまざまな情報を確認できるため便利です。
この記事では、スカラネットにアクセスするとできることやスカラネットのメリットについて詳しく解説します。
返還計画通知書との違いやスカラネットを利用する際の注意点なども含めて、細かく確認しておきましょう。

スカラネットとは?できることと利用のメリット

スカラネットとは、奨学金を返済している方が自身の情報を管理したり、各種手続きを申請したりするうえで欠かせないWebサイトです。
ここでは、スカラネットで確認・手続きできる内容や返済額と残高を確認するメリット、そしてIDやパスワードの取得方法などを解説します。

スカラネットで確認・手続きできる内容

スカラネットは、奨学金を返済している方が利用するマイページのようなものです。
スカラネットでは、主に以下の内容の確認や手続きが行えます。

<スカラネットで確認・手続きできる内容>
・奨学金の返済情報
・奨学金に関する各種申請
・JASSOへの登録情報の変更

スカラネットにアクセスすると、奨学金の返済額や残高、返済完了予定年月を確認できます。
資金に余裕がある場合に繰上返済を申し込んだり、反対に支払いが困難な状況に置かれた際に返済猶予・減額返還を申請したりできることもスカラネットの特徴です。
また、住所・氏名・勤務先情報の変更もスカラネットから行えます。

返済額・残高確認のメリット

返済額と残高を確認するメリットは、計画的な返済管理がしやすくなることです。
残高と返済完了時期が明確になるため、「いつまでにいくら返済すれば早く完済できるか」という目標を設定できます。
また、現状の金銭状況を客観視できることもメリットです。
収入が増えた際に繰上返済を検討したり、反対に収入が減った際に減額返還を申請したりといった判断を的確に下せるでしょう。

利用に必要なID・パスワードの取得方法

スカラネットを利用するためには、ログインIDとパスワードが必要です。
IDは奨学金を申し込んだ際に交付された奨学生番号にもとづき、JASSOが決めています。
パスワードは、契約時と初回ログイン時で異なるため注意しましょう。
契約時には4桁のパスワードを決めますが、これは仮のパスワードです。
初回ログイン時に任意のパスワードを設定し、その後は任意のパスワードを使い続けます。
IDやパスワードを忘れてしまった場合は、スカラネットのログイン画面から再設定の手続きを行いましょう。

返済額・残高確認に関係する2つの情報の違い

奨学金に関する情報は、スカラネットだけでなく、JASSOから郵送される返還計画通知書にも記載されています。
ただし、それぞれに記載される情報は異なるため、スカラネットと返還計画通知書に記載される情報の違いを知っておきましょう。

スカラネットで確認できる返済情報

スカラネットから確認できる返済情報は、最新の返済状況にもとづいています。
たとえば、奨学金の残高は、前回の引き落としが完了した時点での、リアルタイムの情報を確認できることが特徴です。
返済予定額についても、次の月に引き落とされる金額を確認できます。
月々の返済管理や繰上返済のシミュレーションをする際は、スカラネットで確認できる返済情報を参考にしましょう。

返還計画通知書に記載される内容

返還計画通知書とは、奨学金の貸与が終了した時点でJASSOから郵送される書類です。
奨学金返済が始まる時点での奨学金の総額や利率、月々の返済額、ボーナス返還額が記載されています。
完済予定も記載されていますが、これはあくまでも契約時の条件で返済した場合の完済予定年月です。
つまり、返還計画通知書に記載されているのは返還開始当初の情報であり、最新の情報とは限りません。

両者の違いと使い分けのポイント

スカラネットと返還計画通知書に掲載されている情報は、それぞれ特徴が異なりますが、いずれも重要な情報です。
現在の正確な残高を知りたい場合はスカラネットを、契約当初の返済計画を知りたい場合は返還計画通知書を確認し、使い分けると良いでしょう。
今後の返済を計画的に進めたい場合は、スカラネットの情報を活用することがポイントです。

スカラネットで返済額や残高を確認する手順

スカラネットにログインすると、奨学金の返済額や残高を簡単に確認できます。
ここでは、ログインから今後のスケジュールの確認方法までを4つの手順に分けて解説するため、それぞれのポイントを見ていきましょう。

ログイン方法と必要な情報

スカラネットを利用したい場合は、日本学生支援機構(JASSO)のWebサイトからスカラネットにアクセスしましょう。
ログイン画面が表示されるため、あらかじめ設定したユーザーIDとパスワードを入力してログインします。
ログインできない場合は、入力しているユーザーIDとパスワードのいずれか、あるいは両方が間違っている可能性が高いです。
ログイン情報を忘れてしまった場合は、ログイン画面の案内に従って、再設定の手続きをしましょう。

返済額を確認する画面の操作手順

スカラネットへのログイン後は、トップメニューから返還情報の照会を選択しましょう。
たとえば、月々の返済額の確認を行うと、月々の返済額やボーナス返還額が表示されます。
減額返還などの制度を適用している場合は、減額された後の返済額を確認することも可能です。

残高を確認する手順と表示内容の見方

残高を確認する手順は、返済額の確認方法とほぼ同じです。
メニュー画面から「返還情報の紹介」を選び、返還残高や元金残高などの項目から、知りたい情報を選びましょう。
残高に表示される金額は、前回の引き落としが完了した時点の情報です。
ただし、表示される残高には利息が含まれていない場合があるため、残高確認画面の注釈もあわせて確認しましょう。

返済履歴や今後のスケジュールの確認方法

スカラネットの返還情報の照会画面からは、返還実績の照会や返還予定表の照会も行えます。
返済履歴は、何年何月に奨学金の返済をいくら行ったのか、延滞した履歴はあるのかといった情報の確認も可能です。
今後のスケジュールは、毎月の返済日と返済完了予定年月から確認しましょう。
これらの情報を取得することにより、繰上返済のシミュレーションを正確に行えます。

返済計画を見直す際の活用法

スカラネットで確認できる最新情報を活用すると、ライフプランに合わせた最適な返済計画を立てられます。
収入減などが原因で返済が困難になった場合は減額返還などの制度を、反対に余剰資金がある場合は繰上返済の活用を検討しましょう。
ここでは、奨学金の返済計画を見直す際のポイントを解説します。

返済額を確認して繰上返還を検討する方法

昇給や転職などにより収入が増えた場合は、奨学金の繰上返還を検討しましょう。
まずはスカラネットで残高と利息を確認してください。
繰上返還のメリットは、利息をカットして総返済額を減額できることです。
特に有利子の奨学金を借りている場合は、経済効果が最大化されます。
スカラネットにはシミュレーション機能が搭載されているため、予定している繰上返還の金額を入力して、返済期間をどのくらい短縮できるか、利息がどれくらい減るかを計算してみましょう。
繰上返還の金額と開始時期が決まった場合は、スカラネットから繰上返還の手続きを行えます。

減額返還・返還猶予制度との連携

失業や被災、病気、出産などが原因で収入が減少した場合は、減額返還・返還猶予制度を申請しましょう。
一時的に奨学金返済をストップしたり、返済期間を延ばす代わりに月々の返済額を減らしたりすることにより、奨学金の延滞を避けられます。
これらの制度の検討や申請もスカラネットから行えます。
まずは返済額を確認し、奨学金返済が家計にどのくらいの影響を与えるのかを明確にしましょう。
減収が一時的な場合は返済猶予、継続的な場合は減額返還の適用が有効です。

返済額とライフプランのバランスを考える

スカラネットで返済額や残高を確認すると、今後のライフプランとのバランスを取った資金計画が立てられます。
たとえば、数年後の住宅購入を検討している場合は、その時期までに繰上返還を行うことにより、住宅ローン審査で有利な状況を生み出せるでしょう。
結婚・出産を計画している場合は、子どもの教育費がかかる時期までに奨学金を完済できるよう調整することにより、奨学金や教育費が原因で生活費が圧迫されるリスクを軽減できます。

スカラネット利用時の注意点

スカラネットは便利なサービスですが、利用時にはいくつかの注意点があります。
ここでは、スカラネット利用時の注意点について、3つのポイントから見ていきましょう。

ログイン情報の管理とセキュリティ対策

スカラネットには、奨学生の氏名・住所・勤務先・奨学金残高といった、重要な個人情報が多数掲載されています。
第三者に不正ログインされると、これらの情報が流出するおそれがあるため注意しましょう。
セキュリティ対策として重要なのは、IDとパスワードを厳重に管理することです。
特にパスワードは任意の英数字に設定できるため、ほかのサービスと同じパスワードを使い回すと、不正ログインの被害に遭うおそれがあります。
また、公共のパソコンやスマホからスカラネットにログインした場合は、利用後に必ずログアウトしてください。

返済情報の反映タイミング

スカラネットに表示されている返済情報は、必ずしも最新のものとは限りません。
たとえば、引き落とし結果は、前回の引き落としから数日~1週間程度が経過してから残高に反映されます。
繰上返済に関しても同様で、残高に反映されるのは実際に引き落としが完了した後です。
すぐに残高が変わっていなくても、焦らずに決済情報が反映されるまで待ちましょう。

スマホ・PCそれぞれの利用の違いと注意点

スカラネットはスマホからでもアクセスできますが、基本的にはPC向けに制作されたWebサイトです。
特に各種申請を行う際は、画面が大きく表示されるため、PCからアクセスしたほうが入力ミスを防ぎやすいでしょう。
また、重要な手続きを行う場合は、有線LANやモバイルデータ通信といった安定した通信環境でアクセスすることをおすすめします。

返済額や残高を確認するタイミングの目安

スカラネットには、メンテナンス時間を除き、24時間365日いつでもアクセスできます。
奨学金返済を計画的に進めるために、定期的にスカラネットにアクセスして、返済額や残高を確認しましょう。
ここでは、それぞれの情報を確認するタイミングの目安を、3つのポイントに分けて解説します。

返済開始前に確認しておくこと

大学や専門学校からの卒業後、奨学金返済が始まる前に必ずスカラネットにログインし、返済開始日、月々の返済額、口座登録情報を確認しておきましょう。
返済開始日や返済額を勘違いしていると、初回引き落としに失敗するおそれがあります。
また、口座登録情報から、引き落とし口座を最終確認することも重要なポイントです。
引き落とし口座を勘違いすると、引き落としに失敗してしまい、奨学金返済を延滞したとみなされる可能性があります。

ボーナス返済・繰上返済前に確認するケース

ボーナス時にまとめて返済する場合や繰上返還を行う場合も、引き落とし前に必ず残高を確認しましょう。
ボーナス返済額や繰上返還額を再確認して、口座残高が不足していないか調べることが、奨学金返済の延滞を起こさないために大切なポイントです。

収入変動やライフイベント時の確認ポイント

転職や昇給などで収入が増えた場合は、繰上返還を検討するために、スカラネットで奨学金残高を確認すると良いでしょう。
繰上返還の金額を入力してシミュレーションを行うと、奨学金完済をどのくらい前倒しできるのかがわかります。
反対に、結婚や出産などのライフイベントで出費が増える場合は、返済猶予や減額返還制度の利用を検討すると良いでしょう。
月々の返済額を減らしたり、返済そのものを一時的にストップしたりできる可能性があり、ライフイベントで発生する資金を確保しやすくなります。

返済額・残高確認に関するよくある質問(FAQ)

この記事の最後に、奨学金の返済額・残高確認に関するよくある質問3つにお答えします。
Q&Aだけで疑問を解消できない場合は、JASSOの奨学金相談センターに相談してください。

返済額に誤りがあった場合の対応方法

スカラネットに表示されている返済額や残高に誤りがある場合は、すぐにJASSOの奨学金相談センターに電話で問い合わせましょう。
このとき、奨学生番号と誤りがある箇所を明確に伝えられるように準備しておくとスムーズです。
返済額が予定よりも多い場合は生活費が圧迫される可能性があり、反対に返済額が少ない場合は奨学金の完済時期が延びてしまいます。
今後のライフプランに影響を与える可能性があるため、誤りを見つけた場合は遠慮なく問い合わせましょう。

返還計画通知書が届かないときは?

返還計画通知書は、奨学金返済が始まる約半年前に登録住所に宛てて郵送されます。
返還計画通知書が届かない場合は、JASSOに登録している住所が古い可能性があるため、スカラネットにアクセスして登録住所を確認しましょう。
住所が異なっている場合は、スカラネットから住所変更の手続きを行ったうえで、返済計画通知書が届かない旨を奨学金相談センターに電話で伝えてください。

返済完了後のスカラネット利用可否

奨学金を完済した後も、一定期間にわたってスカラネットの利用を継続できます。
完済後に郵送される返還完了通知も、スカラネットから確認することが可能です。
奨学金に関する証明書の提出が必要になった場合や改めて奨学金の返済状況を確認したい場合は、できるだけ早くスカラネットにアクセスしましょう。

まとめ

奨学金の返済額や残高は、JASSOが運営するWebサイトのスカラネットからいつでも確認できます。
返還計画通知書には、奨学金返済を始めた当初の情報が記載されていますが、最新の返済情報を確認できることがスカラネットの特徴です。
返済開始前やボーナス返済・繰上返還前、収入変動時には、スカラネットにアクセスして必要な情報を取得しましょう。

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