今回は独立行政法人・日本学生支援機構が毎年発表している「奨学金事業に関するデータ集」の令和7年1月版についてお話しします。
このデータ集は、奨学金の現状や動向を把握する上で非常に重要な資料です。
最新のデータを見ると、いくつか注目すべき点が浮かび上がってきました。
例えば、昨年度まで310万円だった平均貸与額が313万円に増加し、返済年数も14.5年から15年に延びています。
一方で、奨学金の総額は9兆5000億円から9兆3000億円へと減少しましたが、そのうち8兆円は返済が必要という現実もあります。
さらに、現在奨学金を返済している人数は昨年度の483万人から492万人に増加。
金利も徐々に上がりつつあり、今後さらに注視が必要な状況です。
とはいえ、金利は依然として0.94%と比較的低い水準に留まっています。
奨学金の返済方式や仕組みが改善されている部分もあり、学びの環境は少しずつ多様化しています。
これらの変化は、奨学金に関する政策や仕組みをより深く理解するための材料となるでしょう。
興味のある方はぜひ「奨学金事業に関するデータ集」を検索してみてください。
PDF形式で公開されており、具体的なデータを確認できます。
奨学金バンクもスタートから1年が経とうとしています。
少しでも奨学金の現状改善に寄与できるよう、これからも活動を続けていきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。