ふくしま未来研究会（福島市）は、2024年春に高校や高専に進学を予定している生活困窮世帯の中学3年生を対象に、一律10万円の給付型奨学金「清水奨学金」の募集を開始しました。奨学金は返済不要で、他の奨学金とも併用可能です。
この奨学金制度は、福島県内の44市町村に在住する生徒を対象に、12月3日まで申し込みを受け付けます。募集開始式では、南一美代表理事が奨学金の趣旨を説明し、支援の意義を強調しました。
対象条件には、2024年3月に公立中学校を卒業予定で県内外の高校や高専に進学すること、9月1日時点で家庭が生活保護や就学援助を受けていること、学習成績が全教科平均2.0以上で校長から推薦を受けていることが含まれています。また、新たに須賀川、鏡石、天栄、石川、玉川、平田、浅川、古殿の市町村が対象地域に加わりました。希望者は通学している中学校を通じて書類を提出し、奨学金は2025年3月13日に振り込まれます。
ふくしま未来研究会は、2017年度にこの奨学金制度を創設し、これまでに累計2875人を支援してきました。本年度は510人分の予算を確保しており、多くの生徒が経済的な不安を抱えることなく、学業に専念できるよう支援体制を強化しています。
