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九州電力、新卒技術系社員の奨学金返済を支援:人材確保とジェンダー平等への取り組み

九州電力は、2025年4月からの新卒技術系社員を対象に、奨学金の返済を肩代わりする「奨学金返還支援制度」を導入することを13日に発表しました。この制度は、日本学生支援機構から奨学金を借りた大学院・大学・高専卒を対象に、月1万5000円を上限に、最長7年間で最大126万円まで本人に代わって返済します。技術系の新入社員を対象にしたこの取り組みは、技術人材の確保競争が激化する中で、働きやすい環境の整備を目指すものです。

同時に、九州電力は2025年度の技術系新卒採用において、女性比率を10%以上とする目標を掲げました。現在、九電全体の技術系社員に占める女性の割合は2%にとどまっており、これを28年度までに15%以上に引き上げることを目指します。

この取り組みの一環として、九州電力は2025年度の採用計画数を360人と、前年度比で60人増やす方針を示しました。その内訳は、新卒採用が15人増の295人、経験者採用が45人増の65人です。また、経験者の採用においては、高度・専門的な知識や技術を持つ人材を海外や都市開発などの成長事業や新たな収益源の創出に活用する計画です。

九州電力は、技術系社員の奨学金返済支援を通じて、人材確保とジェンダー平等への取り組みを一層強化しています。この取り組みは、企業の社会的責任としての一環として注目されるところです。

出典元:九州電力、奨学金返済肩代わり 技術系新卒最大126万円|日本経済新聞

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