あしなが育英会は、2026年度に新たに奨学金の給付を受けることになった高校生が2,196人となり、1993年の設立以降で最多になったと発表しました。
背景には、物価高によって遺児家庭の生活が厳しくなり、奨学金への申請者が増えていることがあるとされています。
高校生向けに月額3万円を給付
あしなが育英会の高校生向け奨学金は、返済不要の給付型奨学金です。
月額3万円が給付され、年度ごとに申請を受け付けています。
2026年度は3,448人が申請し、このうち2,196人への給付が決まりました。申請者に占める給付決定者の割合は63.7%です。
現在、この奨学金を利用している高校生は全体で4,946人となっています。
物価高で生活への影響が続く
申請者数が高い水準となっている背景として、物価高による家庭の困窮が挙げられています。
あしなが育英会が2026年8月に、奨学金を受けている子どもの保護者4,590人を対象に実施した調査では、91.6%が食費を削ったと回答しました。
また、過去1年間に家賃を支払えなかったことがあるという回答は15.7%でした。
調査における保護者の年収平均は178.1万円で、2021年の調査時の176.4万円から大きな変化はありませんでした。
まとめ
今回のニュースからは、返済不要の給付型奨学金が、経済的な負担を抱える家庭にとって重要な支援の一つとなっていることが分かります。
一方で、2026年度は3,448人が申請したうち、給付が決まったのは2,196人でした。
物価高による生活への影響が続くなか、奨学金を必要とする家庭に対して、どのような支援を届けていくのかは引き続き考えていく必要がありそうです。
奨学金には、貸与型だけでなく返済の必要がない給付型もあります。進学を考える際には、利用できる制度を確認し、自分の家庭の状況に合った支援を探すことが大切です。