JASSO奨学金の貸与月額は、選択できる金額の範囲内で増額・減額できます。第一種の増額・減額と第二種の増額は学校の奨学金窓口へ、第二種の減額は原則スカラネット・パーソナルから申し出ます。手続きによって締切や反映時期が異なるため、変更したい月が決まったら早めに確認しましょう。JASSO「月額変更」
この記事では、2026年度にJASSOの貸与奨学金を利用している在学生に向けて、変更方法、必要書類、振込への反映時期を解説します。
※情報確認日:2026年9月3日。予約採用後の進学前の変更や、返還中の返済月額の変更は対象外です。
奨学金の貸与月額は変更できる|種類と増減によって申請先が異なる
月額変更の方法は、現在利用している奨学金が第一種か第二種か、増額と減額のどちらを希望するかで分かれます。
| 奨学金の種類 | 増額する場合 | 減額する場合 |
|---|---|---|
| 第一種 | 学校の奨学金窓口で手続き | 学校の奨学金窓口で手続き |
| 第二種 | 学校の奨学金窓口で手続き | 原則スカラネット・パーソナルで手続き |
第一種の月額変更と第二種の増額は、スカラネット・パーソナルでは申請できません。また、第二種でも、過去の振込分にさかのぼって減額したい場合は、学校を通じた書類手続きが必要です。JASSO「第二種奨学金の貸与月額を減額する方法」、JASSO「貸与月額変更願(届)記入例」
貸与月額を変更する手順と必要書類
第一種の増額・減額と第二種の増額は学校窓口で手続きする
学校経由の場合は、次の順序で進めます。
- 学校の奨学金窓口で、締切と変更願の様式を確認する。
- 希望する月額・変更開始月と、必要書類を確認する。
- 変更願を記入し、該当する本人用チェックシートで不備を確認する。
- 学校へ変更願と必要な証明書類を提出する。
増額時は、書類に記入する「変更後の借用金額」を確認します。これは希望する月額そのものではないため、学校の案内に従って記入してください。減額時は、すでに振り込まれた金額との調整が必要か確認します。JASSO「月額変更」
必要書類は、変更内容や保証方式などによって異なります。
| 該当するケース | 主に準備・確認するもの |
|---|---|
| 学校経由で月額変更する人 | 第一種・第二種、増額・減額に対応する変更願 |
| 人的保証を利用して増額する人 | 原則として連帯保証人・保証人の自署、実印の押印、両名の印鑑登録証明書 |
| 第一種で自宅外月額への変更を希望する人 | 賃貸借契約書など、別居の事実を確認できる証明書類 |
| 提出時点で未成年の人 | 親権者または未成年後見人の署名。両親がいる場合は両名の署名 |
第一種が併給調整中の場合は、増額時でも連帯保証人・保証人の署名・押印や印鑑登録証明書が不要とされるなど、例外があります。また、自宅外月額には採用年度に応じた要件があるため、必要書類だけでなく適用条件も学校に確認しましょう。JASSO「本人用チェックシート・第一種増額」、「第二種増額」、「第一種減額」
第二種の減額はスカラネット・パーソナルで申し込む
第二種の通常の減額は、次の手順で申し込みます。
- スカラネット・パーソナルにログインする。未登録の場合は新規登録する。
- 「各種手続」から手続き用メニューへ進み、ワンタイムパスワードを取得する。
- 「第二種奨学金の月額変更(減額)願」を選ぶ。
- 減額後の月額、表示された減額開始年月などを確認して提出する。
- 願出結果反映日以降に、承認状況を確認する。
提出できたことと、承認されたことは別です。 結果は「全体概要」のお知らせや各種手続の内容確認画面で確認できます。オンラインで申請した場合、同じ願出について紙の変更願を提出する必要はありません。JASSO「第二種奨学金の貸与月額を減額する方法」
貸与月額の変更はいつから反映される?締切と開始月の確認方法
学校経由は2~3か月程度が目安、オンライン減額は専用日程を確認する
学校を通じた月額変更は、審査や振込への反映に2~3か月程度かかると案内されています。反映月ごとの提出期限は学校に確認し、書類に不備がある場合はさらに遅れる可能性も考慮してください。
ここで区別したいのが、次の2つです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 増額始期・減額始期 | 何月分から新しい貸与月額を適用するか |
| 振込反映月 | 変更内容が実際の振込に反映される月 |
希望する開始月を記入しても、その月に変更後の金額が振り込まれるとは限りません。JASSO「月額変更」
一方、第二種のオンライン減額は専用の日程に従います。2026年度の直近の日程は次のとおりです。
| 振込月・減額始期 | オンラインの願出期間 | 願出結果反映日 |
|---|---|---|
| 2026年10月 | 2026年8月24日~9月24日 | 2026年9月26日 |
| 2026年11月 | 2026年9月25日~10月22日 | 2026年10月24日 |
たとえば、2026年9月3日に願い出た場合、承認されれば2026年10月からの減額となります。願出結果反映日は振込日ではありません。申請前に、希望する振込月に対応する期間をJASSOの反映スケジュールで確認してください。
過去の月にさかのぼれる条件は増額・減額で異なる
増額する場合、第二種の増額始期は変更願の提出日の属する月以降です。提出前の月へ自由にさかのぼることはできません。JASSO「本人用チェックシート・第二種増額」
第一種は、通学形態の変更など、増額する理由によって扱いが異なります。たとえば、併給調整されていない第一種で自宅から自宅外への変更に伴い増額する場合、入居日から提出日までが3か月以内なら、入居日の属する月以降を増額始期にできます。該当する開始月は、学校に入居日と提出予定日を伝えて確認しましょう。JASSO「本人用チェックシート・第一種増額」
減額では、通常、提出する年度の4月以降を対象にできる場合があります。ただし、その年度の採用者で貸与開始が5月以降なら貸与開始月以降となり、年度内に振込超過分を精算できることが条件です。第一種の通学形態変更や併給調整中の減額には、別の始期の条件があります。JASSO「本人用チェックシート・第一種減額」
過去の月を減額すると、すでに受け取った分との差額を今後の振込で調整するため、一時的に振込額が少なくなったり、振込がなくなったりすることがあります。第二種の遡及減額は書類で申し出る必要があり、年度内に精算できない場合は希望月額や開始月の見直しが必要です。JASSO「貸与月額変更願(届)記入例」
2027年3月に貸与が終了する人は年度末の期限に注意する
2027年3月に貸与が終了する人が第二種のオンライン減額を希望する場合、願出期限は2027年1月20日です。2027年2月振込分の願出期間までに手続きする必要があります。JASSO「反映スケジュール」
この期限は、学校を通じた増額・減額の共通期限ではありません。学校経由の変更を希望する人は、所属校の奨学金窓口で年度末の締切を確認してください。
変更できる月額は学校種別・通学形態・支援状況で確認する
第一種は最高月額の利用可否と併給調整を確認する
第一種の貸与月額は、学校種別、国公立・私立、自宅・自宅外、入学年度などで異なります。公式の月額表で、自分に当てはまる区分を確認してください。
また、「最高月額不可」で採用されている場合、最高月額は選べません。 自宅外通学者が自宅通学の最高月額を選ぶ場合にも、この制限が適用されます。JASSO「第一種奨学金の貸与月額」
給付奨学金や授業料等減免の支援を受けている場合は、第一種の月額が調整される「併給調整」にも注意が必要です。通常の月額表だけで判断せず、適用されている支援区分等に対応する金額を確認しましょう。JASSO「給付奨学金と併せて利用する第一種奨学金の貸与月額」
自宅外から自宅へ戻った場合も確認が必要です。併給調整されていない第一種では、自宅通学中に自宅外月額を受け続けることはできません。併給調整中の場合は給付奨学金の通学形態と連動するため、給付奨学金側の変更手続きを行います。JASSO「貸与奨学金・通学形態の変更」
第二種は対象課程の選択肢から月額を決める
2026年9月3日時点でJASSOが案内している第二種の通常の貸与月額は、次のとおりです。
| 対象 | 選択できる通常の貸与月額 |
|---|---|
| 大学院以外 | 月2万円~12万円の範囲で1万円単位 |
| 大学院 | 月5万円・8万円・10万円・13万円・15万円 |
私立大学の医学・歯学課程は月12万円に4万円を加えた月16万円、薬学・獣医学課程は2万円を加えた月14万円も選択できます。法科大学院には月15万円に増額する別枠があり、月19万円または22万円の選択肢があります。JASSO「第二種奨学金の貸与月額」
希望額を決める際は、毎月の不足額に加え、変更後の貸与総額も確認しましょう。たとえば、月額を2万円増やして12か月借りる場合、借入元金の増加分は24万円です。これは利息を含まない単純計算で、実際の増加額は変更開始月から貸与終了月までの期間によって変わります。
貸与月額の変更で申請できない・修正したい場合のFAQ
スカラネット・パーソナルで第二種の減額を申し込めないのはなぜ?
返還誓約書がまだ受け付けられていない、貸与が終了している、辞退を提出済み、振込保留中・休停止中といった場合は願出できません。また、機関保証への変更手続き中は減額が承認されません。
自分の状況を確認し、不明な場合は学校窓口へ問い合わせましょう。申請メニューでは、貸与月額の減額と、返還中の「減額返還」を取り違えないようにしてください。JASSO「月額変更」
申し込んだ第二種の減額を修正・取り下げできる?
オンラインで願い出た場合、申請日を含む願出期間内であれば、減額後の月額の修正や取下げができます。期間を過ぎた場合の対応は自己判断せず、学校の奨学金窓口へ確認してください。JASSO「第二種奨学金の貸与月額を減額する方法」
まとめ|奨学金の種類・希望月額・変更開始月を確認して手続きしよう
貸与月額を変更するときは、「第一種か第二種か」「増額か減額か」「何月分から変更したいか」を整理すると、必要な確認を進めやすくなります。
第二種のオンライン減額はJASSOの反映スケジュールを確認し、学校経由の変更は、希望月額と開始月を窓口へ伝えましょう。書類を準備する前に、変更できる金額・提出期限・振込予定を確かめておくことが大切です。