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第一種・第二種奨学金の併用条件は?家計・成績基準と確認方法

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第一種・第二種奨学金の併用条件は?家計・成績基準と確認方法

第一種・第二種奨学金は、申込資格と学力・家計の基準を満たせば併用できます。学力基準は第一種と同じですが、家計基準は第一種だけを借りる場合より厳しく、親の年収だけでは判定できません。

この記事では、国内の大学・短期大学・専門学校(専門課程)を対象に、併用の条件と確認方法を解説します。進学前に申し込む「予約採用」と、進学後に申し込む「在学採用」を分けて、自分に当てはまる条件を確認しましょう。

※情報確認日:2026年9月3日。予約採用は2027年度進学予定者、在学採用は2026年度の定期採用を対象としています。大学院・高専・海外留学・通信教育課程の詳細は扱いません。

第一種・第二種は、申込資格と学力・家計の基準を満たせば併用できる

JASSO(日本学生支援機構)の第一種奨学金と第二種奨学金を同時に借りることを「併用貸与」といいます。第一種は無利子、第二種は有利子の奨学金で、どちらも返還が必要です。

併用するには、次の条件を確認します。

  • 申込資格: 対象となる学校・課程、卒業時期、在留資格などの要件を満たしていること
  • 学力基準: 第一種奨学金と同じ学力基準を満たしていること
  • 家計基準: 第一種・第二種の併用貸与に設定された基準を満たしていること

第一種を利用できる人が、必ず第二種も追加できるわけではありません。併用貸与としての審査があります。出典:JASSO「2027年度大学等予約採用・貸与奨学金案内」

たとえば予約採用では、2027年3月に高校等を卒業予定の人や、高校等を卒業した年度の末日から申込日までが2年以内の人などが対象です。在学採用では、留年中や過去の奨学金の利用状況などによって申込みに制限がある場合があります。学力・家計基準とあわせて、自分の申込資格も確認してください。出典:JASSO「予約採用の申込資格」「在学採用の申込資格」

制度の基本を確認したい方は、第一種・第二種奨学金の違いと返済の仕組みもご覧ください。

併用貸与の家計基準は、第一種だけを借りる場合より厳しい

大学等の貸与奨学金では、生計維持者の住民税情報から計算する「貸与額算定基準額」を使って家計を審査します。これは、年収や毎月借りられる金額とは異なる、選考のための数値です。

2027年度進学者の予約採用と2026年度在学採用の基準は、次のとおりです。

希望する奨学金家計基準となる貸与額算定基準額
第一種・第二種の併用貸与164,600円以下
第一種のみ189,400円以下
第二種のみ381,500円以下

併用貸与は第一種単独より基準額が低いため、第一種の家計基準を満たしていても、併用の基準を満たさない場合があります。出典:JASSO「予約採用の併用貸与の家計基準」「大学等の併用貸与の家計基準・在学採用」

年収の目安だけでは、併用できるかは決まらない

家計基準は、親の年収に全国共通の上限を設けて判定する仕組みではありません。父母がいる場合、生計維持者は原則として父母の2人です。世帯構成や扶養の状況、各種控除などによって判定に使う金額が変わります。

たとえば、2027年度予約採用の公式案内では、次の世帯について、併用貸与の給与収入の上限目安を年間743万円としています。

  • 本人・親2人・中学生の4人世帯
  • 親2人が給与所得者で、一方の親の給与収入は年間300万円
  • 本人は2026年1月1日時点で16~18歳
  • 2025年の収入に基づく2026年度住民税情報を使用

743万円は、この前提で計算された世帯の給与収入の目安です。給与収入は税金や社会保険料等を差し引く前の金額で、自営業などの「所得」とも異なります。目安以下でも対象外になる場合や、目安を超えていても対象になる場合があります。出典:JASSO「2027年度大学等予約採用・貸与奨学金案内」7ページ

予約採用と在学採用では、参照する税年度と控除が異なる

審査に使われる収入は、申込時点の月収や今年の年収見込みとは限りません。

採用区分対象審査に用いる収入の期間住民税情報
予約採用2027年度進学予定者2025年1~12月2026年度
在学採用・春2026年度の申込者2024年1~12月2025年度
在学採用・秋2026年度の申込者2025年1~12月2026年度

2026年度の在学採用では、春と秋で参照する住民税情報が変わるため、家計基準の判定結果が異なる可能性があります。出典:JASSO「2026年度在学者用貸与奨学金案内」12~13ページ

また、在学採用では、私立の大学・短大・専門学校等に在籍して自宅外通学をしている場合、貸与額算定基準額の計算で22,000円の「私立自宅外控除」が適用されます。予約採用では、進学後に自宅外通学を予定していても、この控除は適用されません。

2027年度予約採用では、2026年中の減収は審査に反映されません。失業などで家計が変わった場合は、利用できる制度や進学後の申込みについて学校に相談しましょう。出典:JASSO「予約採用の併用貸与の家計基準」

併用貸与の学力基準は第一種と同じで、採用区分によって異なる

併用貸与では、第二種単独の学力基準ではなく、第一種の学力基準が適用されます。進学前か在学中か、また在学中の学年・学校種別によって確認する成績が異なります。出典:JASSO「併用貸与の学力基準・予約採用」「併用貸与の学力基準・在学採用」

予約採用は評定平均3.5以上が原則で、緩和条件もある

2027年度進学者の予約採用では、原則として高校等の第1学年から申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であることが必要です。加えて、進学後も優れた学修成績を修める見込みが求められます。

ただし、3.5未満でも、次のいずれかに該当し、学修意欲があるとして学校から推薦される場合は、学力基準の緩和を受けられます。

  • 生計維持者の貸与額算定基準額が0円
  • 生計維持者が生活保護を受給している
  • 本人がJASSOの定める「社会的養護を必要とする人」に該当する

学修意欲は、面談やレポートなどで確認されます。意欲があるだけで緩和されるわけではなく、上記の経済状況等の条件も必要です。 学校の推薦後、JASSOが書類等をもとに審査します。

高卒認定試験合格(予定)者については、合格をもって学力基準を満たす扱いがあります。申込資格とあわせて確認してください。出典:JASSO「第一種奨学金の学力基準・予約採用」

在学採用は1年生・2年生以上と学校種別で基準が異なる

2026年度在学採用の主な学力基準は、次のとおりです。

対象原則となる学力基準
2026年度入学の大学・短大1年生高校等の成績平均が3.5以上
2026年度入学の専門学校1年生高校等の成績平均が3.2以上
2年生以上本人が所属する学部・科の成績が上位3分の1以内

1年生は、原則の成績に届かなくても、貸与額算定基準額が0円、生活保護受給世帯、社会的養護を必要とする人のいずれかに該当し、次のどちらかを満たせば対象になります。

  • 入学試験の成績が入学者の上位2分の1以内
  • 学修計画書等で、将来の目標と学修意欲を確認できる

また、高卒認定試験合格者も学力基準を満たす対象です。

2017~2025年度入学の2年生以上にも例外があります。上記の経済状況等のいずれかに該当し、次のどちらかを満たす場合です。

  • GPA等が在籍する学部等の上位2分の1以内
  • 修得単位数が標準単位数以上で、学修計画書により将来の目標と学修意欲を確認できる

GPA・単位数は入学時から前年度末までの累積で判定されます。災害や傷病など、やむを得ない理由が認められる場合は、標準単位数未満でも学修意欲の確認によって基準を満たす扱いがあります。2016年度以前の入学者は上位3分の1以内の基準となるため、入学年度にも注意してください。出典:JASSO「第一種奨学金の学力基準・在学採用」

すでに片方を借りている人も、追加申込では併用貸与の基準で審査される

第一種を借りている人が第二種を追加する場合も、第二種を借りている人が第一種を追加する場合も、併用貸与の基準が適用されます。

「すでに第一種に採用されているから、第二種は無条件で追加できる」という仕組みではありません。追加申込時にも、併用貸与の学力・家計基準を確認する必要があります。出典:JASSO「2026年度在学者用貸与奨学金案内」11ページ

在学採用は原則として春と秋に募集されます。併用を希望する場合は、在籍校の奨学金窓口に申し出て、申込期間と必要な手続きを確認しましょう。予約採用で不採用になった人も、進学後に在学採用へ再度申し込めます。出典:JASSO「申込手続きについて・在学採用」

併用条件を満たしても、借りられる月額は別に確認する

併用の可否を確認したら、実際に借りる月額も確認しましょう。第一種の月額は学校種別や国公立・私立、自宅・自宅外通学などによって異なります。第二種も所定の選択肢から月額を選びます。出典:JASSO「2027年度大学等予約採用・貸与奨学金案内」8ページ

特に、給付奨学金や高等教育の修学支援新制度による授業料減免を利用する場合は、第一種の「併給調整」に注意が必要です。支援区分等によって第一種の月額が減額されたり、0円になったりします。

給付奨学金の支給額が0円でも、授業料減免などの支援状況によっては併給調整の対象です。「給付金を受け取っていないから第一種は満額借りられる」とは限りません。出典:JASSO「給付奨学金と併せて利用する第一種奨学金」

資金計画を立てる際は、学費・生活費から家族の援助や給付型の支援などを差し引き、不足する金額を整理してください。併用できる上限額をそのまま借りるのではなく、卒業後の返還も踏まえて必要額を選びましょう。

併用できるか確認する4つの手順

1.自分の採用区分と対象年度を確認する

進学前の予約採用か、進学後の在学採用かを確認します。2026年に申し込む場合でも、予約採用は2027年度進学者向けです。在学採用は春・秋で参照する住民税年度が変わるため、募集案内の対象を確認してください。

2.生計維持者と対象年の情報を確認し、家計基準を試算する

JASSOの進学資金シミュレーターで、家計基準に該当するかの目安を調べられます。

世帯構成や収入などは、実際の状況に沿って入力しましょう。試算結果と実際の選考結果は異なる場合があるため、シミュレーターの結果だけで採用が決まるわけではありません。

3.学校で学力基準・申込期限・必要書類を確認する

予約採用では在籍校・卒業校、在学採用では現在の学校の奨学金窓口に相談します。成績順位や緩和条件への該当は、自己判断せずに確認しましょう。

締切は学校の案内に従います。書類の準備に時間がかかることもあるため、募集案内を確認した段階で相談しておくと手続きを進めやすくなります。

4.併用希望の申込内容と書類提出を確認する

学校から配布される案内に従い、スカラネットへの入力、マイナンバーの提出、同意書などの必要書類の提出を行います。オンライン入力だけで、すべての手続きが完了するとは限りません。 提出先と期限をそれぞれ確認してください。出典:JASSO「申込手続きについて・在学採用」

予約採用で「併用貸与・第一種・第二種」の審査を希望すると、それぞれの基準について審査されます。併用の基準を満たさなくても、単独利用の採用候補者となる場合があります。選考結果が届いたら、利用できる奨学金の種類を確認しましょう。出典:JASSO「貸与奨学金の選考について」

ログインに迷った場合は、スカラネットのログイン方法と対処法も参考にしてください。

まとめ|採用区分に合った併用条件を確認して学校へ相談しよう

第一種・第二種奨学金の併用には、申込資格に加え、第一種と同じ学力基準と、併用貸与の家計基準を満たす必要があります。年収や評定平均の数字だけで判断せず、採用区分・対象年度・例外条件まで確認することが大切です。

まずは自分が利用する募集案内を確認し、公式シミュレーターで家計基準の目安を調べましょう。そのうえで学校の奨学金窓口に相談し、学力基準への該当と申込手続きを確認してください。

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