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奨学金は廃止後に復活できる?停止・休止との違いと通知後の対応

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奨学金は廃止後に復活できる?停止・休止との違いと通知後の対応

JASSO(日本学生支援機構)の奨学金は、「廃止」と認定されると奨学生の資格を失うため、原則として復活できません。

ただし、奨学金の振込みが止まっていても、正式な処置が「停止」または「休止」であれば、原因の解消と所定の手続きによって再開できる場合があります。

まず、処置通知やスカラネット・パーソナルで「廃止・停止・休止」のどれに該当するかを確認し、在学校の奨学金窓口へ相談しましょう。本記事では、給付・貸与奨学金の違いと、通知を受け取った後に確認することを解説します。

奨学金の「廃止」は原則として復活できない

JASSOの奨学金における「廃止」は、奨学生の資格を失い、その後の支給・貸与が終了する処置です。

一時的に振込みを止める「停止」や「休止」とは異なり、廃止になった奨学金を、成績の回復や復学だけで元の状態に戻すことは原則としてできません。

貸与奨学金について、JASSOは適格認定の「廃止」を「奨学生の身分を失います」と説明しています。一方、「停止」は奨学金の交付を中断する処置で、学業成績等が回復した場合には復活することがあります。

給付奨学金についても、「廃止」は給付奨学生としての認定が取り消される処置です。「停止」であれば、その後の適格認定の結果によって支給が再開される場合があります。

廃止と通知された場合は、単に「振込みが一時的に止まった」と考えず、廃止後の返還手続きや、今後の学費を確保する方法を確認する必要があります。

出典:JASSO「適格認定」JASSO「適格認定(学業等)」

まず「廃止・停止・休止」のどれかを確認する

「奨学金が止まった」という状況だけでは、復活できるか判断できません。

処置通知やスカラネット・パーソナルを確認し、正式な処置名と理由を特定しましょう。

処置奨学金の状態復活・再開の可能性必要な対応
警告支給・貸与は継続復活手続きは不要指摘された問題を確認し、次回の判定に備える
停止一時的に中断条件を満たせば再開できる場合がある停止理由、回復条件、申出期限を学校に確認する
休止主に休学に伴って中断復学後の手続きで再開できる場合がある復学前後に学校の奨学金窓口へ申し出る
廃止奨学生資格を失い終了原則として復活できない返還、在学猶予、今後の学費を確認する

「停止」や「休止」を「廃止」と思い込んでいる場合もあります。反対に、振込みが止まっただけだと思っていたところ、実際には廃止になっている可能性もあります。

通知を確認するときは、次の項目を整理してください。

  • 第一種・第二種・給付のどれを利用しているか
  • 貸与と給付を併用していないか
  • 正式な処置名は何か
  • 処置の理由は何か
  • いつの分から振込みが止まるか
  • 学校から指定された手続きや期限があるか

貸与と給付を併用している場合、一方の処置がそのままもう一方にも適用されるとは限りません。それぞれの奨学生番号と通知内容を確認しましょう。

廃止は奨学生資格を失う処置

貸与奨学金の適格認定では、卒業・修了延期が確定した場合や、その可能性が極めて高い場合などに、原則として廃止になることがあります。

また、期限までに「奨学金継続願」を提出しなかった場合も、貸与奨学金の資格は廃止となります。

給付奨学金の適格認定では、例えば次のいずれかに該当すると廃止になります。

  • 修業年限内に卒業できないことが確定した
  • 修得単位数の合計が標準単位数の6割以下になった
  • 出席率が6割以下など、学修意欲が著しく低いと学校に判断された
  • 連続して警告に該当した

ただし、災害や傷病など、学業成績が振るわなかったことについてやむを得ない事情がある場合は、廃止や警告にならないことがあります。

該当する事情があるときは、自分だけで「もう決まったことだから」と判断せず、速やかに学校へ申し出てください。

停止は条件を満たせば復活する場合がある

「停止」は、奨学生資格を直ちに失う廃止とは異なり、支給・貸与を一時的に中断する処置です。

貸与奨学金では、適格認定によって停止となった場合、次の流れで復活することがあります。

  1. 停止期間満了時までに、奨学金の再開を希望する旨を学校へ申し出る
  2. 学業不振など、停止の原因となった事情を解消する
  3. 学校が再開を適当と認定する
  4. 学校からJASSOへ必要な届出・報告が行われる

成績が回復しただけで自動的に振込みが再開されるとは限りません。学校が定める期限や必要書類を確認してください。

また、学校処分を理由に貸与奨学金が停止され、その後復活した場合でも、貸与期間の終期は延長されません。停止・休止の期間が長期に及ぶと資格を失う場合もあります。

給付奨学金の学業による停止は、2回連続で警告となり、2回目の理由が「GPA等が下位4分の1」のみである場合などに行われます。

停止後最初の適格認定で警告・廃止のいずれにも該当しなければ、学校からの報告を受け、次の学年から支給が再開されます。2年以下の課程や高等専門学校では、学年の半期が単位です。

ただし、学業以外の理由でも停止中の場合は、学業上の条件を満たしても振込みが再開されないことがあります。

留年や卒業延期が関係している方は、留年時の奨学金の継続条件と必要な手続きも確認してください。

休止は休学から復学する場合の手続き

休学に伴って奨学金の支給・貸与を止めることを「休止」といいます。

貸与・給付奨学金のどちらも、休学するときは学校の奨学金窓口に申し出て、休止の手続きを行う必要があります。学校へ休学届を出しただけで、奨学金の休止手続きまで完了しているとは限りません。

復学後に奨学金を再開したい場合は、学校を通じて「復活」の手続きを行います。復学した月に必ず振り込まれるわけではないため、再開の可否と振込時期も確認してください。

貸与奨学金は、休止期間が連続して2年を超えると、原則として奨学生の資格を失います。大学院の奨学生でJASSOが特に認めた場合は、3年を超える場合が該当します。休止と停止が連続して2年を超える場合も同様です。

給付奨学金には休止期間そのものの制限はありませんが、支給期間が無期限になるわけではありません。また、休学中でも在籍報告が必要です。

詳しい流れは、休学時の休止と復学時の再開手続きで確認できます。

出典:JASSO「奨学金の休止・復活(休学・復学)」

給付・貸与で廃止後の対応が異なる

廃止後に元の奨学金を復活できない点は共通していますが、その後に必要な対応は給付と貸与で異なります。

確認項目貸与奨学金給付奨学金
廃止後の支給・貸与終了終了
元の奨学金の復活原則不可原則不可
受領済みの金額貸与終了後に返還が必要廃止理由により返還を求められる場合がある
在学中の対応在学猶予の対象・手続きを確認授業料等減免への影響と返還の有無を確認
今後の申込み新規申込みの可否を学校に確認過去の受給歴による再申込み制限がある

貸与奨学金が廃止になった場合

貸与奨学金が廃止になると、第一種・第二種奨学生としての資格を失い、新たな貸与は行われません。

これまでに借りた金額については、貸与終了後の返還手続きが必要です。JASSOの案内と学校から渡される書類を確認し、口座振替に必要な手続きを進めてください。

廃止後も大学等に在学する場合は、「在学猶予願」を提出することで、在学している期間の返還開始を先送りできる場合があります。

在学猶予は返還の開始を先送りする制度であり、貸与奨学金を復活させる制度ではありません。自動的に適用されるとも限らないため、学校の奨学金窓口で手続きの要否を確認しましょう。

貸与奨学金へ改めて申し込めるかは、廃止理由、現在の在籍状況、学力・家計基準、募集時期などによって異なります。「廃止された奨学金の復活」と「新規申込み」は別の手続きです。

JASSOの在学採用は原則として春と秋に募集されますが、過去に廃止となった人が必ず再度採用されるわけではありません。新規申込みを検討する場合は、在学校の募集案内と申込資格を確認してください。

出典:JASSO「申込手続きについて(在学採用)」

給付奨学金が廃止になった場合

給付奨学金が廃止になると、給付奨学生としての資格を失い、以後の支給は終了します。

一度廃止となった給付奨学金は、後から多子世帯に該当するなど家計状況が変わっても、再度支援を受けられない場合があります。

JASSOは、給付奨学金が一度廃止となった学生が、その後多子世帯に該当したことを理由に修学支援新制度へ再度申し込んでも、支援を受けることはできないと案内しています。

出典:JASSO「廃止後、多子世帯として再度申し込めるか」

また、給付奨学金が廃止になっても、受給済みの金額をすべて一律に返還するわけではありません。

学業成績が著しく不良で、災害や傷病などのやむを得ない事情がない場合や、学校処分を理由に廃止となった場合などには、受給済みの給付奨学金について返還を求められることがあります。

返還が必要か、必要な場合はいくらかについては、JASSOから交付される通知を確認してください。

給付奨学金と授業料等減免を利用している場合は、大学等の授業料にも影響する可能性があります。給付奨学金の通知だけでなく、学校の授業料担当窓口にも確認しましょう。

処置通知を受け取ったら4段階で確認する

処置通知を受け取った後は、復活できるかどうかだけを調べるのではなく、通知の内容と今後の手続きを順番に確認することが重要です。

1.奨学金の種類と処置名を確認する

まず、次の情報を通知から確認します。

  • 奨学金の種類
  • 奨学生番号
  • 廃止・停止・警告・休止の区分
  • 処置が始まる年月
  • 処置の理由
  • 返還の要否
  • 学校から指定された提出物と期限

給付と貸与を併用している場合は、どちらに対する通知なのかを必ず確認してください。

処置通知が見当たらない場合や、振込みだけが止まっている場合は、スカラネット・パーソナルの状態とお知らせ欄を確認したうえで、学校に問い合わせましょう。

2.処置理由と学校の判定内容を確認する

同じ「振込みが止まった」という状態でも、原因によって取るべき対応が違います。

主な原因には、次のようなものがあります。

  • 学業成績や修得単位数
  • 卒業・修了延期
  • 奨学金継続願の未提出
  • 在籍報告の未提出
  • 休学や長期欠席
  • 本人の希望による停止
  • 停学・退学などの学校処分
  • 給付奨学金の家計基準による支援対象外

給付奨学金で家計基準から外れ、支援区分が「支援対象外」となっている状態は、学業による「廃止」と同じとは限りません。

通知の用語を自己判断で読み替えず、学校の奨学金窓口で「正式な処置名」「処置理由」「復活の対象になるか」を確認してください。

3.病気・災害などの事情を速やかに申し出る

給付奨学金の適格認定では、基準上は廃止や警告に該当しても、災害、傷病などのやむを得ない事情がある場合、廃止や警告にならないことがあります。

例えば、本人や家族の療養・介護、災害、事故・事件による心身の傷病などが学業に影響した場合です。

ただし、病気や家庭事情があるだけで、自動的に判定が変更されるわけではありません。その事情が学業不振の原因になっていることを、学校が確認する必要があります。

該当する場合は、次の内容を整理して学校へ相談しましょう。

  • 事情が発生した時期
  • 授業、試験、課題、単位修得への影響
  • すでに学校へ相談していたか
  • 診断書や罹災証明書などを用意できるか
  • 通知内容に事情が反映されているか

必要書類は状況や学校によって異なります。書類を取得する前に、何を提出すべきか学校へ確認してください。

通知内容に疑問がある場合は、処置通知に記載された問い合わせ先や手続きも確認します。通知内容への確認・申立てと、停止・休止からの復活手続きは別のものとして扱いましょう。

4.復活できない場合の返還と学費を確認する

廃止が確定した場合は、今後の支給・貸与がなくなることを前提に、次の費用を整理します。

  • 次回以降の授業料
  • 入学金・施設費などの未納分
  • 教材費や実習費
  • 通学費・住居費・生活費
  • 貸与奨学金の返還開始時期
  • 給付奨学金の返還を求められる金額

在学を続ける場合は、早めに学校へ次の制度がないか相談してください。

  • 授業料の分納・延納
  • 大学等が設ける授業料減免
  • 学内奨学金
  • 自治体・財団等の奨学金
  • 緊急時の学生支援制度
  • 貸与奨学金の在学採用
  • 貸与終了後の在学猶予

別の奨学金や貸与奨学金を利用できるかは、各制度の申込資格によって異なります。給付奨学金が廃止されたからといって、別の制度に必ず採用されるわけではありません。

教育ローンなど新たな借入れを検討する前に、返還額や金利、返済期間を確認し、学校の支援制度から先に調べることが大切です。

奨学金の廃止と復活に関するよくある質問

「停止」と書かれていれば必ず復活できますか?

必ず復活できるわけではありません。

貸与奨学金では、停止理由を解消し、学校へ再開を希望する旨を申し出たうえで、学校が再開を適当と認定する必要があります。

給付奨学金の学業による停止も、その後の適格認定で一定の基準を満たすことが必要です。学業以外の停止理由が残っている場合は、学業成績が回復しても振込みが再開されないことがあります。

給付奨学金が廃止された後、多子世帯になれば再申込みできますか?

JASSOは、一度給付奨学金が廃止となった場合、その後多子世帯に該当しても、再度支援を受けることはできないと案内しています。

ただし、通知上の状態が「廃止」ではなく、家計基準の見直しによる「支援対象外」である場合は扱いが異なる可能性があります。処置通知やスカラネット・パーソナルで正式な状態を確認してください。

病気や災害が原因でも廃止になりますか?

給付奨学金では、病気や災害などのやむを得ない事情が学業不振の原因となっている場合、廃止や警告にならないことがあります。

ただし、事情があることだけで自動的に例外となるわけではありません。学校への申出と、事情を確認できる書類等が必要になる場合があります。通知を受け取る前でも、学業への影響が生じた段階で早めに学校へ相談しましょう。

継続願を出し忘れて廃止になった場合、復活できますか?

貸与奨学金継続願を期限までに提出しなかった場合、JASSOの案内では貸与資格が廃止となります。廃止となった元の奨学金を、継続願の後日提出だけで復活させることは原則としてできません。

改めて貸与奨学金へ申し込めるかは、在学校の募集時期、学力・家計基準、廃止理由などを確認する必要があります。学校の奨学金窓口へ速やかに相談してください。

まとめ|処置名を確認して学校窓口へ相談する

JASSOの奨学金は、「廃止」になると奨学生の資格を失うため、原則として復活できません。

一方、「停止」や「休止」であれば、停止理由の解消、復学、学校への申出などによって再開できる場合があります。

奨学金の振込みが止まったときは、まず次の3点を確認してください。

  1. 給付・第一種・第二種のどれに対する通知か
  2. 正式な処置が廃止・停止・休止のどれか
  3. 処置理由と学校が指定する対応期限

廃止の場合は、返還、在学猶予、授業料の分納・延納、別の支援制度を確認します。停止・休止の場合は、復活条件と手続きを学校の奨学金窓口へ確認しましょう。

病気・災害などの事情が学業に影響していた場合は、通知後も自己判断で諦めず、事情を確認できる資料とともに速やかに学校へ申し出ることが重要です。

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