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奨学金の予約採用後に進学先を変更できる?資格・手続き・注意点を解説

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奨学金の予約採用後に進学先を変更できる?資格・手続き・注意点を解説

JASSO(日本学生支援機構)の予約採用後に志望校や進学先が変わっても、変更したことだけで採用候補者の資格が直ちに無効になるわけではありません。

原則として、実際に入学した対象校へ「採用候補者決定通知」を提出し、学校が指定する期限までに「進学届」を提出します。申込時に予定していた学校へ、進学先の変更届を出すわけではありません。

ただし、採用候補者決定通知の対象年度と実際の進学年度が違う場合や、変更後の学校・課程が奨学金の対象外の場合、国内から海外大学へ進学先を変える場合などは、同じ手続きができない可能性があります。

この記事では、2027年度に進学予定のJASSO予約採用候補者を主な対象として、進学先が変わった場合の資格、手続き、確認すべき注意点を解説します。

予約採用後に進学先が変わっても、原則として実際の進学先で手続きできる

JASSOの予約採用は、進学前に奨学金へ申し込み、審査に通った人が「採用候補者」となる制度です。

予約採用への申込みは高校等を通じて行いますが、奨学金の振込みがこの時点で始まるわけではありません。進学後、実際に入学した学校へ採用候補者決定通知を提出し、インターネットで進学届を提出して、正式な採用手続きを進めます。

そのため、予約採用へ申し込んだ後に、第一志望から第二志望へ進学先を変えた場合や、申込時に想定していた学校とは別の大学へ入学した場合でも、それだけを理由に採用候補者の資格が失われるわけではありません。

JASSOは、採用候補者が進学後に行う手続きとして、次の流れを案内しています。

  1. 実際の進学先へ採用候補者決定通知を提出する
  2. 進学先から進学届入力下書き用紙を受け取る
  3. 進学先から識別番号となるユーザIDとパスワードを受け取る
  4. 進学先が指定する期限までに進学届を提出する

ただし、どの学校へ変更しても必ず利用できるという意味ではありません。変更後の進学先が奨学金の対象校・対象課程に該当することや、決定通知の対象年度内に進学することが前提です。

予約採用の仕組みや在学採用との違いから確認したい場合は、予約採用と在学採用の違いも参考にしてください。

「進学先の変更」と「入学後の転学」は手続きが違う

同じ「学校が変わる」という状況でも、入学前に進学予定校が変わった場合と、入学後に別の学校へ移る場合では手続きが異なります。

状況主な対象者必要となる主な手続き
予約採用後、入学前に進学予定校が変わった予約採用の採用候補者実際の進学先で採用候補者決定通知と進学届を提出
入学・採用後に別の学校へ移る奨学金を利用中の学生転学・編入学に関する継続手続き
同じ学校内で学部・学科を変える奨学金を利用中の学生転学部・転学科に関する手続き

JASSOでは、利用中の学生が別の学校へ移る場合、条件を満たしたうえで「転学奨学金継続願」などを提出するよう案内しています。これは、予約採用後に入学先が変わった場合の進学届とは別の手続きです。

すでに入学し、奨学金を利用している人は、入学後に学校を移る場合の奨学金手続きを確認してください。

進学先が変わったときに確認する4つの項目

予約採用後に進学先が変わった場合は、すぐに利用できると判断せず、次の4項目を確認しましょう。

  1. 採用候補者決定通知の対象年度
  2. 変更後の学校・課程が奨学金の対象か
  3. 国内大学等から海外大学への変更ではないか
  4. 学校種・設置区分・通学形態の変更で支援内容が変わらないか

1.採用候補者決定通知の対象年度を確認する

採用候補者決定通知には対象年度があります。実際に進学する年度と、決定通知に記載された対象年度が一致しているか確認してください。

JASSOは、対象年度以外に大学等へ進学した場合、その決定通知は無効となり、進学届を入力できないと案内しています。

たとえば、2027年度の採用候補者決定通知は、原則として2027年度の進学に使用するものです。進学を1年延期して2028年度に入学する場合、2027年度の決定通知をそのまま使えるとは限りません。

浪人や進学延期によって対象年度が変わる場合は、実際に入学した学校で在学採用へ申し込むなど、別の対応が必要になります。進学先の奨学金窓口へ早めに相談してください。

参考:JASSO「当年度以外の採用候補者決定通知で進学届を入力できますか」

2.変更後の学校・課程が奨学金の対象か確認する

JASSOの奨学金は、すべての学校や課程で利用できるわけではありません。

貸与奨学金を利用する場合は、変更後の大学、短期大学、専門課程を置く専修学校などがJASSOの対象校であることを確認します。特に専門学校へ進学する場合は、その学校だけでなく、入学する課程が対象になっているかを学校へ確認してください。

給付奨学金と授業料等減免を利用する場合は、進学先が国または自治体による確認を受けた「確認大学等」である必要があります。

対象校か判断できない場合は、学校案内やウェブサイトだけで推測せず、進学先の奨学金窓口へ次のように確認するとよいでしょう。

  • JASSOの給付奨学金を利用できる学校・課程か
  • JASSOの第一種・第二種奨学金を取り扱っているか
  • 予約採用の採用候補者決定通知をいつ、どこへ提出するか
  • 学校独自の提出書類や期限があるか

給付奨学金の対象校は、文部科学省の高等教育の修学支援新制度でも確認できます。ただし、学校名が掲載されていても、すべての課程が対象とは限りません。最終的には進学先へ確認してください。

3.国内大学等から海外大学へ変更する場合は別の手続きを確認する

予約採用後に国内大学等から海外大学へ進学先を変更する場合は、国内の進学先で行う通常の手続きをそのまま当てはめないでください。

JASSOの給付奨学金は、国内の確認大学等を対象とする制度です。一方、海外大学への進学では、条件を満たす人が第二種奨学金(海外)などを利用できる場合があります。

利用できる奨学金の種類、書類の提出先、提出期限が国内進学とは異なるため、JASSOの海外大学進学者向け案内を確認する必要があります。

国内から海外へ変更する可能性がある人は、進学後まで待たず、現在の高校等の奨学金担当者またはJASSOへ相談してください。

4.学校種や通学形態の変更で支援内容が変わらないか確認する

採用候補者の資格を利用できる場合でも、進学先によって実際の支給額・貸与月額が変わることがあります。

主に確認したいのは次の項目です。

  • 大学、短期大学、専門学校などの学校種
  • 国公立か私立か
  • 自宅通学か自宅外通学か
  • 入学する学部・課程
  • 給付奨学金と第一種奨学金を併用するか

給付奨学金の支給月額は、学校種、国公立・私立、自宅通学・自宅外通学などで異なります。授業料等減免の上限額も学校種や設置者によって異なります。

第一種奨学金の貸与月額も、進学先や通学形態によって選択できる金額が変わります。第二種奨学金では、私立大学の医学・歯学・薬学・獣医学の一部課程に増額貸与の取扱いがあります。

申込時に選んだ金額が、変更後の進学先でもそのまま適用されるとは限りません。進学届の下書き用紙と採用候補者向け資料を確認し、最終的に利用する金額を決めましょう。

参考:

進学先が変わった場合の手続き

進学先が変わった場合も、基本的には実際に入学した学校を通じて手続きを進めます。

学校によって提出方法や学内期限が異なるため、合格後または入学手続き後に、進学先の案内を確認してください。

1.実際に入学する学校の奨学金窓口を確認する

まずは、実際に入学する学校の学生課、学生支援課、奨学金窓口などを確認します。

予約採用を申し込んだ高校や、当初進学する予定だった大学へ進学届を提出するわけではありません。

進学先のウェブサイトや新入生向け案内で、次の情報を探してください。

  • 予約採用候補者向けの説明会
  • 採用候補者決定通知の提出場所
  • 学校への書類提出期限
  • 進学届の入力期限
  • 自宅外通学者などに必要な追加書類

案内が見つからない場合は、進学先へ「高校でJASSOの予約採用候補者になっている」と伝えて問い合わせましょう。

2.採用候補者決定通知を進学先へ提出する

進学後、実際の進学先へ「採用候補者決定通知【提出用】」を提出します。

提出前に、決定通知で次の内容を確認してください。

  • 採用候補となった奨学金の種類
  • 決定通知の対象年度
  • 入学時特別増額貸与奨学金に関する記載
  • 進学届提出用パスワード
  • 進学後に必要となる書類

入学時特別増額貸与奨学金について「日本政策金融公庫の『国の教育ローン』の申込:必要」と記載されている人は、進学前に国の教育ローンへ申し込み、融資を受けられなかったことを確認する手続きが必要です。

進学先が変わったからといって、この条件や必要書類がなくなるわけではありません。

3.進学先から識別番号と下書き用紙を受け取る

決定通知などを学校へ提出した後、進学先から次のものを受け取ります。

  • 進学届入力下書き用紙
  • 識別番号であるユーザID
  • 識別番号であるパスワード
  • 学校が指定する提出期限や注意事項

学校から受け取る識別番号と、採用候補者決定通知に記載された「進学届提出用パスワード」は別の情報です。どちらも進学届の提出に必要になるため、混同しないようにしてください。

4.学校指定の期限までに進学届を提出する

必要な情報がそろったら、下書き用紙を作成し、スカラネットから進学届を提出します。

進学届では、実際に入学した学校の情報を確認したうえで、奨学金の希望内容、通学形態、本人名義の振込口座などを入力します。

申込時の予定に合わせるのではなく、進学届の設問と対象年度の資料に従い、進学後の実際の状況を入力してください。分からない項目を推測で埋めず、送信前に学校へ確認することが大切です。

学校への書類提出期限と、スカラネットでの入力期限は異なる場合があります。どちらか一方を済ませただけで手続きが完了したと思わないよう注意しましょう。

記入項目や準備する書類については、進学届の書き方と提出手順で詳しく解説しています。

JASSOによる採用候補者向けの最新案内も確認してください。

参考:JASSO「大学等奨学生採用候補者(予約採用)に決定された方へ」

進学届の提出前と提出後では対応が違う

進学届を提出する前に進学先が変わった場合は、実際に入学する学校から受け取った識別番号を使い、学校情報を確認して手続きを進めます。

一方、すでに進学届を送信した後で学校情報などの誤りに気づいた場合は、自分の判断で別の学校の情報を使って再入力しないでください。

進学届は、提出前であれば入力内容を確認・訂正できる項目があります。しかし、送信後は自分で再入力できるとは限らず、誤った項目によって対応が異なります。

現在の状況最初にすること
まだ進学届を送信していない学校情報を確認し、誤りがあれば送信前に訂正する
送信後に誤りへ気づいた提出内容を確認し、進学先の奨学金窓口へ相談する
送信できたか分からない再ログインして提出状況を確認する
誤った学校の識別番号を使った可能性がある送信の前後を問わず、実際の進学先へ相談する

すでに送信した内容を訂正したい人は、進学届を送信した後の訂正方法を確認したうえで、進学先の窓口へ連絡してください。

進学しない場合や対象外校へ進む場合はどうする?

予約採用の採用候補者になった後、大学等へ進学しない場合は、奨学金を受けるための進学届を提出しません。

ただし、進学届を提出しなければよいか、学校やJASSOへの連絡が別途必要かは、自分の状況と対象年度の採用候補者向け資料を確認してください。入学時特別増額貸与奨学金に関する手続きを進めている場合など、関連する手続きが残っていないかにも注意が必要です。

変更後の学校・課程がJASSO奨学金の対象外だった場合も、その学校では予約採用の資格を使えません。

一方、予約採用で不採用だった場合や、対象年度の決定通知を使えない場合でも、進学後の在学採用へ申し込める可能性があります。申込時期や取扱いは学校ごとに異なるため、入学後すぐに進学先の窓口へ確認しましょう。

よくある質問

予約採用の申込時に書いた志望校と違う大学へ進学しても使えますか?

実際に入学した学校・課程がJASSO奨学金の対象で、採用候補者決定通知の対象年度内に進学する場合は、原則としてその進学先で手続きを進めます。

入学後、実際の進学先へ採用候補者決定通知を提出し、学校の案内に従って進学届を提出してください。

国公立大学の予定から私立大学へ変更した場合、再申込みが必要ですか?

国公立から私立へ変わったことだけを理由に、必ず再申込みが必要になるわけではありません。

ただし、給付奨学金の支給額、授業料等減免の上限、第一種奨学金で選べる貸与月額などが変わる場合があります。私立の進学先が対象校であることと、進学届で選択する内容を確認してください。

大学から専門学校へ進学先を変えても利用できますか?

変更後の専門学校と入学する課程がJASSO奨学金の対象であれば、利用できる可能性があります。

専門学校のすべての課程が対象とは限らないため、学校名だけで判断せず、入学する課程が対象かを学校の奨学金窓口へ確認してください。

浪人して翌年度に進学する場合、採用候補者決定通知を使えますか?

採用候補者決定通知の対象年度と実際の進学年度が異なる場合、その決定通知は使用できません。

JASSOは、対象年度が違う決定通知では進学届を入力できないと案内しています。進学後に在学採用へ申し込むなど、利用できる方法を進学先へ確認してください。

進学届を送信した後で学校情報の誤りに気づいたらどうすればよいですか?

送信後は、自分で自由に訂正・再送信できるとは限りません。

まず提出内容を確認し、誤って入力した内容と正しい内容を整理して、実際の進学先の奨学金窓口へ連絡してください。

まとめ|変更後の進学先で対象校と期限を確認しよう

JASSOの予約採用後に志望校や進学先が変わっても、それだけで採用候補者の資格が直ちに無効になるわけではありません。

実際に入学する学校が対象校であり、採用候補者決定通知の対象年度内に進学する場合は、変更後の進学先へ決定通知を提出し、学校の指示に従って進学届を提出するのが基本です。

手続きを始める前に、次の点を確認しましょう。

  • 採用候補者決定通知と進学年度が一致しているか
  • 変更後の学校・課程が奨学金の対象か
  • 国内から海外への変更ではないか
  • 学校種、設置区分、通学形態によって金額が変わらないか
  • 学校への書類提出期限と進学届の入力期限はいつか

入学前の進学先変更と、入学後の転学では必要な手続きが異なります。自分の状況を進学先の奨学金窓口へ正確に伝え、対象年度のJASSO資料と学校の案内に従って手続きを進めてください。

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奨学金バンク 編集部
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