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奨学金を返してくれる会社はある?返済支援の福利厚生と代理返還制度を解説

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奨学金を返済している人のなかには、「毎月の返還がなければ、もう少し貯金できるのに」「返済負担を軽減できる会社へ転職したい」と考えている人もいるでしょう。近年は、福利厚生の一つとして従業員の奨学金返済を支援する企業があります。

代表的な仕組みが、日本学生支援機構(JASSO)の「企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度」です。企業が従業員に代わり、JASSOへ奨学金の一部または全部を直接送金します。ただし、支援額や期間、年齢、雇用形態、勤続年数などの条件は企業によって異なり、制度を導入している企業に入社すれば必ず支援を受けられるとは限りません。

この記事では、奨学金返済を支援する福利厚生の種類、代理返還の仕組み、メリットと注意点、企業や求人の探し方を解説します。転職を検討している人が、年収や仕事内容とあわせて制度を比較できるよう、確認すべきポイントも紹介します。

奨学金返済を支援する福利厚生とは

奨学金返済を支援する福利厚生とは、企業が従業員の奨学金返還にかかる負担を、手当や代理返還などの方法で支援する制度です。企業によって「奨学金返還支援制度」「奨学金返済支援制度」「代理返還制度」など名称は異なりますが、若手社員を中心とした経済的な負担の軽減を目的として導入されています。

支援内容も企業ごとに異なり、毎月一定額を支援する方法、年間の上限額を設ける方法、入社後の一定期間だけ支援する方法、返還残額の一部または全部を支援する方法などがあります。そのため、制度の有無だけで判断せず、対象者、支援額、支援期間、利用条件まで確認することが重要です。

企業が従業員の奨学金返済を支援する制度

奨学金返済支援制度は、企業が福利厚生や人材支援施策の一環として、従業員の奨学金返還をサポートする仕組みです。たとえば、月1回一定額を支援する企業もあれば、年間または通算の支援上限を定めている企業もあります。

また、正社員のみを対象とする場合や、新卒・第二新卒、特定の年齢、職種、勤続年数などの条件を設ける場合もあります。奨学金を借りている人だけが利用できる制度であるため、住宅手当や食事補助など、すべての従業員が対象となり得る一般的な福利厚生とは性質が異なります。

奨学金返済支援には「代理返還」と「手当支給」がある

奨学金返済支援の主な方法には、「代理返還型」と「手当支給型」があります。代理返還型は、企業が従業員に代わって、日本学生支援機構(JASSO)へ返還額の一部または全部を直接送金する方法です。

一方、手当支給型は、企業が従業員へ奨学金返済支援手当などを支給し、従業員自身が返還する方法です。企業によっては、対象となる奨学金や従業員の状況に応じて、複数の方法を組み合わせることも考えられます。

支援対象となる奨学金の範囲や、税務・社会保険上の取り扱いは、支援方式や制度設計によって異なる場合があります。求人票に「奨学金支援あり」とだけ記載されている場合は、代理返還なのか手当支給なのか、対象となる奨学金や支援条件とあわせて確認しましょう。

福利厚生として導入される背景

企業が奨学金返済支援制度を導入する背景には、若手社員の経済的な負担を軽減し、安心して働ける環境を整えたいという目的があります。また、採用活動で自社の特徴を示したり、従業員の定着や長期的なキャリア形成を支えたりする施策として活用されることもあります。

さらに、若者の自立や学びを支援する取り組みとして、社会貢献や人的資本経営の一環に位置づける企業もあります。ただし、制度を導入すれば必ず採用力や定着率が向上するとは限りません。実際の効果は、支援額や対象条件、社内での周知方法、働きやすさなど、企業ごとの運用状況によって異なります。

JASSOの企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度とは

日本学生支援機構(JASSO)の「企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度」とは、企業などが従業員の奨学金返還残額の一部または全部を、本人に代わってJASSOへ直接送金する仕組みです。2021年4月から企業がJASSOへ直接送金できるようになり、奨学金返済を支援する福利厚生の一つとして活用されています。

企業がJASSOへ直接送金する仕組み

代理返還では、企業が従業員へ支援金を渡すのではなく、JASSOへ返還額を直接送金します。企業が全額を支援する場合もあれば、月額や年間上限を定めて一部のみ支援する場合もあります。

企業の支援額だけでは毎月の返還額を賄えない場合、残りは本人が返還します。支援額、送金頻度、支援期間、開始時期などは企業ごとに異なるため、「代理返還制度あり」という情報だけで全額支援と判断しないことが大切です。また、本人の銀行口座へ自由に使える現金が振り込まれる制度ではなく、企業からJASSOへの直接送金が基本となります。

対象となる奨学金

JASSOの代理返還制度では、返還が必要な貸与型奨学金である「第一種奨学金」と「第二種奨学金」が対象です。第一種は利子のない貸与型奨学金、第二種は利子のある貸与型奨学金ですが、いずれも制度の対象となります。一方、給付奨学金は原則として返還義務がないため、代理返還の対象にはなりません。

地方自治体、大学、民間財団などが貸与する奨学金は、JASSOの代理返還制度の対象外となります。ただし、企業が独自の手当や補助制度を設け、JASSO以外の奨学金も支援している場合があります。複数の奨学金を利用している人は、どの奨学金が対象になるのか、企業の募集要項や制度規程を確認しましょう。

支援を受けるための基本的な流れ

支援を希望する場合は、まず奨学金返還支援制度を導入している企業を探し、求人情報や企業の採用ページで対象者、支援額、期間などを確認します。そのうえで応募・選考を受け、入社後に企業の定める方法で申請するのが一般的です。

  1. 奨学金返還支援制度を導入している企業を探す
  2. 求人情報や企業の制度規程を確認する
  3. 求人へ応募し、選考を受ける
  4. 入社後、企業の定める方法で利用を申請する
  5. 奨学生番号や返還残額などの必要情報を提出する
  6. 企業がJASSOへの登録・送金手続きを行う
  7. 本人も返還状況や残額を継続的に確認する

申請先はJASSOではなく、原則として勤務先の企業です。制度を導入していない企業に就職した場合は、この仕組みによる支援を受けられません。また、導入企業であっても利用条件を満たさない場合があるため、入社前後に詳細を確認する必要があります。

奨学金返済支援を福利厚生として受けるメリット

奨学金返済支援のある企業で働くことで、毎月の経済的な負担を軽減し、貯蓄やキャリア形成に資金を回しやすくなる可能性があります。ただし、支援額や期間は企業ごとに異なるため、制度があるだけで奨学金の全額が返済されるとは限りません。

毎月の返済負担を軽減できる

企業が奨学金返済の一部または全部を支援すれば、その分だけ本人が負担する返還額を抑えられる可能性があります。家計に余裕が生まれれば、生活費の補填や貯蓄などに充てやすくなるでしょう。

ただし、一部支援の場合は本人による返還も続きます。月額上限、年間上限、通算支援額、支援期間は企業ごとに異なるため、「全額返済」「完済保証」と誤解しないよう注意が必要です。実際に家計がどの程度改善するかは、本人の返還額と企業の支援内容によって変わります。

将来のライフプランを考えやすくなる

奨学金返済の負担が軽減されることで、貯蓄、資格取得、学び直し、引っ越しなどに資金を使いやすくなる場合があります。結婚、出産・子育て、住宅購入、独立、起業といった将来の選択肢も検討しやすくなるでしょう。

もちろん、奨学金返済だけでライフイベントの可否が決まるわけではありません。しかし、毎月の固定的な支出が軽くなれば、長期的な資金計画や新しいキャリアを考える際の心理的な負担を和らげられる可能性があります。

年収以外の待遇を比較できる

就職・転職先を選ぶときは、基本給や賞与だけでなく、奨学金返済支援、住宅手当、家賃補助、通勤手当、退職金、資格取得支援なども含めて比較することが重要です。年間休日や残業時間、勤務地なども含めた「実質的な待遇」で考えると、自分に合った企業を判断しやすくなります。

また、奨学金返済支援には終了時期が設けられている場合があります。支援を受けている期間だけでなく、支援終了後の給与や家計でも無理なく返還を続けられるか確認しましょう。

代理返還では税務上の取り扱いが異なる場合がある

奨学金返済に充てるため企業から受ける給付は、一定の条件を満たす場合、所得税上の非課税となる学資金として取り扱われることがあります。ただし、すべての奨学金返済支援が一律に非課税になるわけではありません。

通常の給与に代えて支給する場合や、支援金の使途が明確でない場合などは、税務上の取り扱いが異なる可能性があります。また、企業がJASSOへ直接送金する代理返還型と、本人へ現金を渡す手当支給型では、税金や社会保険に関する扱いが同じとは限りません。実際の取り扱いは、勤務先の人事・経理担当者や税務担当者、国税庁などの公式情報で確認してください。

奨学金返済支援の福利厚生で確認したい条件

奨学金返済支援制度は企業によって内容が大きく異なります。「制度がある」という情報だけで応募を決めるのではなく、対象となる奨学金や支援額、利用条件などを事前に確認することが重要です。ここでは、就職・転職前に確認しておきたいポイントを紹介します。

支援対象となる奨学金

まず確認したいのは、自分が利用している奨学金が支援対象かどうかです。企業によっては、日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金のみを対象としている場合もあれば、第一種・第二種の両方を対象としている場合もあります。

また、大学独自の奨学金や地方自治体、民間財団、あしなが育英会などJASSO以外の貸与型奨学金については、企業独自の制度で支援しているケースもありますが、対象外となる場合も少なくありません。複数の奨学金を利用している場合は、それぞれの貸与元や制度名を確認したうえで、どこまで支援対象となるのか企業へ確認しましょう。不明な点がある場合は、募集要項や採用担当者へ問い合わせることをおすすめします。

対象となる雇用形態・年齢・入社時期

制度の対象者も企業ごとに異なります。新卒採用のみを対象とする企業もあれば、中途採用者や第二新卒まで対象を広げている企業もあります。また、正社員のみを対象としているケースもあれば、契約社員やパートなど一定の条件を満たす従業員まで利用できる制度もあります。

そのほか、年齢上限の有無、入社前から奨学金を返還していることが条件か、制度開始後に入社した人だけが対象か、既存社員も利用できるかなども確認しましょう。JASSOでも、支援条件は企業ごとに異なることが案内されているため、求人情報だけで判断せず、採用ページや制度内容を確認することが大切です。

支援額・上限額・支援期間

支援額も企業によってさまざまです。毎月一定額を支援する企業もあれば、年間や通算で上限額を設けている企業もあります。また、返還額の全額ではなく、一部のみを支援する制度も少なくありません。

あわせて、支援期間が何年間なのか、試用期間中も対象となるのか、返還残額が少なくなった場合の取り扱い、繰上返還との関係、奨学金を完済した時点で制度が終了するのかなども確認しましょう。支援終了後も無理なく返還を続けられるかという視点で比較することも重要です。

勤続年数や成績などの支援要件

制度によっては、入社直後から利用できる場合と、一定期間勤務した後に利用できる場合があります。また、出勤率や人事評価、勤務実績などを条件としている企業もあります。

さらに、特定の職種や資格保有者のみを対象とする制度や、勤務地によって利用条件が異なるケースもあります。転勤の有無が条件となる場合や、毎年更新・再申請が必要な制度もあるため、募集要項や就業規則などで利用要件を確認しておきましょう。

休職・産休・育休・退職時の扱い

制度を長く利用するためには、休職や退職時の取り扱いも確認しておきたいポイントです。傷病休職や産前産後休業、育児休業中も支援が継続されるのか、休職中は一時停止となるのかは企業によって異なります。

また、退職後は企業による支援が終了し、本人による返還へ戻るのが一般的です。企業によっては、一定の条件で支援済み金額の返還を求める規定を設けている場合もあるため、労働契約書や就業規則、制度利用時の同意書などを確認しましょう。不明な条件がある場合は、入社前に書面で確認しておくと安心です。

奨学金返済支援の福利厚生にある注意点・デメリット

奨学金返済支援制度は魅力的な福利厚生ですが、制度内容を十分に理解せずに利用すると、入社後に「思っていた内容と違った」と感じることもあります。制度のメリットだけでなく、注意点も確認しておきましょう。

制度があっても全員が対象とは限らない

求人票に「奨学金返済支援制度あり」と記載されていても、すべての従業員が利用できるとは限りません。対象職種、新卒限定、年齢制限、勤続年数、利用している奨学金の種類、毎月の返還額、募集人数や予算、申請期間などの条件が設定されている場合があります。

制度名だけで判断せず、内定前後に対象条件を確認し、自分が利用できる制度なのかを確認することが重要です。

支援額だけで転職先を決めない

奨学金返済支援は魅力的な福利厚生ですが、支援額だけで転職先を選ぶことはおすすめできません。基本給や賞与、昇給制度、固定残業代、仕事内容、勤務地、転勤の有無、残業時間、休日数、企業の経営状況や職場環境なども含めて総合的に判断しましょう。

たとえ支援額が大きくても、自分が希望する働き方やキャリアと合わなければ、長期的な満足度につながらない可能性があります。奨学金返済支援は、転職先を比較する際の一つの判断材料として考えることが大切です。

退職すると支援が終了する可能性がある

奨学金返済支援制度は、在籍中の従業員を対象とした福利厚生であることが一般的です。そのため、退職すると企業からの支援は終了し、残りの返還は原則として本人が続けることになります。

支援終了後の返還額や返還期間を把握し、制度があることを前提に生活費を増やしすぎないことも重要です。また、途中退職時の精算方法や支援済み金額の取り扱いについては、事前に確認しておきましょう。

企業任せにせず返還状況を自分でも確認する

代理返還制度を利用していても、返還状況の確認を企業任せにしないことが大切です。送金手続きは企業が行いますが、万が一、手続き漏れや送金の遅れがあった場合でも、返還義務は本人にあります。

スカラネット・パーソナルなどを利用し、支援開始月、送金額、本人が返還している金額、返還残額などを定期的に確認しましょう。制度変更や休職・退職時は特に確認し、延滞を防ぐためにも企業と本人の双方で状況を管理することが重要です。

福利厚生は将来変更・終了する場合がある

福利厚生制度は、将来にわたって必ず継続されるとは限りません。企業の経営状況や人事制度の見直しなどにより、支援額や対象条件が変更される可能性があります。

制度改定時の経過措置や既存利用者への対応については企業ごとに異なるため、労働条件通知書や就業規則などの書面で確認しましょう。採用担当者からの口頭説明だけで判断せず、正式な制度内容を確認したうえで利用することが大切です。

奨学金返済支援のある企業・求人を探す方法

奨学金返済支援制度のある企業を探すときは、JASSOの公式検索ページ、求人サイト、企業の採用ページ、人材紹介サービスを組み合わせて確認する方法があります。制度を導入していても、現在求人を募集しているとは限らないため、制度情報と採用情報を分けて確認することが大切です。

JASSOの制度導入企業検索を利用する

日本学生支援機構(JASSO)の公式サイトには、「企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度」を導入している企業等を検索できるページがあります。地域、業種、企業名などから検索でき、企業が登録した支援要件、支援額、支援期間などを確認できます。

2026年7月1日更新時点の掲載数は2,281社です。ただし、掲載されている情報は企業から提供された内容であり、制度内容が変更されている場合があります。また、掲載企業のすべてが現在求人を募集しているとは限りません。気になる企業が見つかったら、公式採用サイトや採用担当者を通じて、最新の募集状況と適用条件を確認しましょう。

求人サイトで関連キーワードを検索する

求人サイトでは、検索語を変えながら探すことで、奨学金返済支援制度のある求人を見つけやすくなります。たとえば、次のキーワードが考えられます。

  • 奨学金返済支援
  • 奨学金代理返還
  • 奨学金返還支援
  • 奨学金支援 福利厚生
  • 奨学金返済補助
  • 奨学金肩代わり
  • JASSO 代理返還 求人

求人票では、福利厚生欄だけでなく、諸手当、募集要項、採用サイト、よくある質問も確認しましょう。制度説明資料や就業規則の概要が公開されている場合は、対象者や支援額まで確認できます。

企業の採用ページ・福利厚生ページを確認する

求人サイトの情報だけで判断せず、企業公式サイトの採用ページや福利厚生ページも確認しましょう。特に、情報の更新日、対象者、支援額、支援期間、申請方法、中途採用者への適用条件は重要です。

制度名だけが掲載され、詳しい条件が分からない場合は、採用担当者への問い合わせ方法を確認します。掲載日が古い場合や、求人サイトと公式サイトで内容が異なる場合は、最新情報を企業へ直接確認してください。

奨学金返済支援に詳しい人材紹介サービスへ相談する

一般的な求人検索では、制度の詳しい条件や、現在採用中かどうかが分からない場合があります。そのようなときは、奨学金返済支援に詳しい人材紹介サービスへ相談する方法もあります。

自分が利用している奨学金、返還状況、職歴、希望年収、勤務地、仕事内容などを整理しながら、条件に合う求人を比較できます。非公開求人や採用中の企業を確認できる可能性もありますが、登録すれば必ず支援企業へ転職できるわけではありません。紹介可能な求人や選考結果は、募集時期や本人の経験、希望条件によって異なります。

奨学金返済支援企業へ就職・転職する前のチェックリスト

奨学金返済支援制度は企業ごとに条件が異なるため、応募前や内定後に確認すべき項目を整理しておくことが重要です。制度の内容だけでなく、給与や働き方も含めて比較しましょう。

制度内容について確認する項目

  • □ 自分が利用した奨学金は支援対象か
  • □ 代理返還型か手当支給型か
  • □ 毎月の支援額はいくらか
  • □ 支援総額の上限はいくらか
  • □ 支援期間は何年間か
  • □ 入社後いつから支援が始まるか
  • □ 試用期間中も対象か
  • □ 年齢や勤続年数の条件はあるか
  • □ 中途採用者も対象か
  • □ 申請期限はあるか
  • □ 毎年の更新や再申請は必要か
  • □ 休職・産休・育休中も支援されるか
  • □ 退職時に支援済み金額の返還を求められるか
  • □ 制度が変更・終了した場合の扱いはどうなるか

特に、退職時の精算条件や制度改定時の取り扱いは、入社後のトラブルを防ぐためにも書面で確認しておくことが大切です。

求人・労働条件について確認する項目

  • □ 基本給はいくらか
  • □ 賞与の有無と支給実績
  • □ 昇給制度はあるか
  • □ 固定残業代が含まれているか
  • □ 想定年収はいくらか
  • □ 年間休日は何日か
  • □ 月平均残業時間はどの程度か
  • □ 勤務地は希望に合っているか
  • □ 転勤の有無
  • □ 仕事内容は希望と一致しているか
  • □ 将来のキャリアパスが描けるか
  • □ 住宅手当など他の福利厚生はあるか
  • □ 離職率や平均勤続年数を確認できるか
  • □ 支援終了後も無理なく奨学金を返還できるか

奨学金返済支援の金額が大きくても、基本給が低い、固定残業代が多い、勤務地や仕事内容が希望に合わないといった場合があります。福利厚生だけでなく、労働条件全体を比較しましょう。

面接で制度について質問してもよいか

奨学金返済支援制度について面接で質問することは、労働条件を確認するための正当な行動です。ただし、福利厚生だけが応募理由であるように受け取られないよう、仕事内容や志望理由、入社後に取り組みたいこととあわせて質問するとよいでしょう。

採用担当者への質問例として、次のような聞き方があります。

  • 「奨学金返還支援制度について、対象となる奨学金や支援開始時期を教えていただけますか」
  • 「中途採用者が制度を利用する場合の条件や申請手続きについて確認できますか」
  • 「休職や退職時の取り扱いは、社内規程でどのように定められていますか」

回答が曖昧な場合は、内定後に制度規程や労働条件通知書などの書面で再確認しましょう。支援額や期間だけでなく、自分が実際に利用条件を満たしているかまで確認することが重要です。

奨学金返済の負担を軽減しながら転職を考える方法

奨学金返済支援制度のある企業へ転職する場合は、支援額だけでなく、現在の返還状況や転職後の家計、将来のキャリアまで整理することが大切です。返済負担を軽減できても、仕事内容や働き方が合わなければ、長期的な満足にはつながりにくいためです。

現在の返還額と残高を確認する

まずは、毎月の返還額、返還残額、完済予定時期を確認しましょう。第一種奨学金と第二種奨学金の両方を利用している場合は、それぞれの残額や返還額、第二種の利率も整理します。大学や自治体、民間団体など複数の奨学金を利用している人は、貸与元ごとに分けて確認することが重要です。

延滞の有無や今後の返還予定も確認し、企業へ伝える必要がある情報をまとめておくと、制度の対象になるか判断しやすくなります。ただし、奨学生番号や残高などは個人情報にあたるため、応募時からすべて提出するのではなく、企業や人材紹介サービスが必要とする範囲で取り扱いましょう。

転職後の家計を試算する

転職後の想定年収だけでなく、手取り額と毎月の支出を試算します。奨学金返済支援が始まるまでの期間、本人が負担する返還額、支援終了後の返還額も含めて考えましょう。

勤務地が変わる場合は、家賃、交通費、引っ越し費用などが増える可能性があります。また、賞与は業績などで変動するため、毎月の家計を賞与に頼りすぎないことも大切です。転職初年度は住民税の支払い方法が変わる場合もあるため、固定費を含めた手取りベースで比較しましょう。年収が上がっても、住居費や通勤費が増えれば家計の余裕が増えない場合があります。

返済支援だけでなくキャリアとの相性を確認する

企業を比較するときは、奨学金返済支援の金額だけでなく、希望職種、これまでの経験を活かせるか、身につけたいスキルを学べるかも確認しましょう。働き方や企業文化、評価制度、将来のキャリアパスも重要な判断材料です。

支援期間が終了した後も、その企業で働き続けたいと思えるかを考えると、福利厚生だけに偏らない判断ができます。返済負担の軽減とキャリア形成の両方を実現できる企業を探すことが大切です。

奨学金バンクで返済支援企業への就職・転職を相談する

奨学金バンクは、奨学金返還支援に特化したプラットフォームです。奨学金を返還中の学生や社会人に向けて、企業の代理返還制度や求人条件を踏まえた就職・転職支援を行っています。

自分の経験、希望職種、勤務地、年収、返還状況などを整理しながら、条件に合う求人を検討できます。ただし、相談や登録をしたからといって、必ず就職・転職できるわけではなく、奨学金返済支援の適用が保証されるものでもありません。紹介可能な求人、支援額、対象条件は、企業や募集時期、本人の経験によって異なるため、個別に確認が必要です。

奨学金返還支援制度のある企業を探していても、「自分が対象になるのか」「希望する職種や勤務地の求人があるのか分からない」と悩むことがあります。奨学金バンクでは、奨学金を返還中の人に向けて、返還支援制度のある企業への就職・転職相談を受け付けています。制度の条件とキャリアの希望を整理したい人は、無料相談・登録をご検討ください。

奨学金返済を支援する福利厚生についてよくある質問

奨学金を返してくれる会社は本当にありますか?

奨学金返還支援制度を導入している企業はあります。企業が従業員の返還額の一部または全部を支援する仕組みで、JASSOの公式サイトから制度導入企業を検索できます。ただし、掲載されている企業が現在採用中とは限りません。また、対象となる奨学金や年齢、雇用形態、支援額などは企業ごとに異なるため、最新情報は各企業へ確認してください。

奨学金返済支援は中途採用でも利用できますか?

中途採用者を対象としている企業もあります。一方で、新卒のみ、第二新卒まで、一定の年齢以下、特定の入社年度に限るなどの条件を設けている場合もあります。求人票や企業の採用ページを確認し、入社前から返還している奨学金も支援対象になるのか、採用担当者へ確認しましょう。

会社は奨学金を全額返済してくれますか?

必ずしも全額を支援してもらえるわけではありません。毎月の支援額、年間上限、通算上限、支援期間などが定められ、一部は本人が返還する制度もあります。求人や制度案内にある「全額支援」「一部支援」の表記を確認し、完済まで支援されるのかも確認してください。

支援を受けている途中で退職するとどうなりますか?

一般的には、退職後に企業からの支援が終了する可能性があります。奨学金の返還義務自体は本人に残るため、退職後は本人による返還へ戻るのが基本です。ただし、支援済み金額の扱いや退職時の精算条件は企業規程によって異なります。支援額の返還や違約金に関する定めがないか、本人の返還がいつから再開するのかを事前に確認しましょう。

奨学金返済支援は給料として課税されますか?

課税されるかどうかは、支援方式や制度設計によって異なります。企業がJASSOへ直接送金する代理返還は、一定の条件のもとで所得税が非課税となる場合があります。一方、手当として給与に加算する場合は、取り扱いが異なる可能性があります。詳しくは企業の人事・経理担当者へ確認し、個別の税務判断が必要な場合は税務署や税理士などへ相談してください。

奨学金返済支援と自治体の制度は併用できますか?

併用できるかどうかは、企業と自治体それぞれの制度によります。同じ返還額に対する重複支援を制限している場合や、居住地、勤務地、業種、年齢などの条件が設定されている場合があります。自治体の募集要項と企業の制度規程の両方を確認し、不明な場合は自治体の担当窓口と企業へ問い合わせましょう。

奨学金バンクへの相談には費用がかかりますか?

求職者向けの相談・登録は無料です。奨学金返還支援制度のある企業への就職・転職について、返還状況や希望条件を整理しながら相談できます。相談したからといって転職を強制されるものではありません。ただし、紹介できる求人は本人の経歴、希望職種、勤務地、募集状況などによって異なります。最新の利用条件やサービス内容は、奨学金バンクの公式案内をご確認ください。

まとめ

奨学金返済支援制度は、企業が福利厚生の一環として従業員の返還負担を支援する仕組みです。代表的な方法には、企業がJASSOへ直接送金する代理返還型と、従業員へ手当を支給する方法があります。ただし、対象となる奨学金、支援額、支援期間、年齢、雇用形態、勤続年数などの条件は企業ごとに異なります。

就職・転職先を選ぶときは、制度の有無だけでなく、基本給や賞与、仕事内容、勤務地、休日、将来のキャリアまで含めて比較することが大切です。また、途中退職や休職時の扱い、制度変更の可能性も事前に確認しておきましょう。奨学金返済支援のある企業を自分だけで探すことが難しい場合は、奨学金バンクの無料相談を活用し、返還状況と希望条件を整理しながら、自分に合う求人を検討する方法もあります。

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