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歯学部で使える奨学金は?給付型・特待生・JASSOの条件と探し方

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歯学部で使える奨学金は?給付型・特待生・JASSOの条件と探し方

歯学部では、JASSOの給付・貸与奨学金、大学独自の奨学金や特待生制度、民間財団の給付奨学金などを検討できます。ただし、対象学年、家計・成績の条件、支援期間は制度ごとに異なり、学費全額を賄えるとは限りません。

まずは返還不要の給付や学費減免を確認し、不足する費用を貸与で補う場合は、6年間の借入総額まで見積もりましょう。この記事では、歯科医師を養成する歯学部歯学科を対象に、利用できる制度の種類と条件、応募先の探し方を解説します。

※2027年度の進学・採用に関する情報と、大学が公表する過年度実績を区別して掲載しています。

歯学部の奨学金は、給付・学費減免・貸与に分けて探す

歯学部の費用を軽減する制度は、大きく「給付」「学費減免」「貸与」に分けられます。制度名に「奨学金」と書かれていても、返還の有無は同じではありません。

支援の種類主な制度返還の有無確認するポイント
給付JASSO、大学独自、民間財団の給付奨学金原則として不要家計・成績・対象学年、支給期間、継続条件
学費減免修学支援新制度、大学の特待生制度など通常は返還する借入ではない対象となる費目、減免額、対象の入試方式、継続条件
貸与JASSO第一種・第二種、大学独自の貸与奨学金など原則として必要貸与額、利息、保証、返還期間、併用条件

給付は現金を受け取る支援、減免は大学に納める費用を減らす支援です。減免額を、そのまま生活費として使える金額に数えないようにしましょう。

また、給付の「返還不要」と、貸与後に条件を満たすことで受ける「返還免除」、企業などが返還を助ける「返還支援」は異なります。制度名が紛らわしい場合は、返済不要・返還免除・返還支援の違いも確認してください。

制度を探すときは、給付・減免を先に確認し、その後で必要な貸与額を考えると、借入を抑えやすくなります。ただし、給付でも採用後の学業状況や規定違反などによって停止・廃止・返還の対象となる場合があるため、継続条件まで読むことが必要です。

大学独自の奨学金・特待生は、入学前と在学中で条件が違う

大学独自の支援には、入試成績で選考される制度と、入学後の成績や経済状況で選考される制度があります。

進学予定者は入試要項、在学生は学生課などの奨学金案内を確認しましょう。同じ大学でも、入学時の特待生と在学生向けの特待生では、支援額や選考方法が異なります。

入試による特待生は、対象の入試方式と減免期間を確認する

入学時の特待生制度を検討するときは、次の点を確認してください。

  • どの入試方式が選考対象か
  • 出願すると自動的に選考されるか、別の申請が必要か
  • 減免されるのは授業料だけか、ほかの学納金も含むか
  • 初年度限定か、複数年にわたる支援か
  • 休学・留年・成績低下などで支援がどう変わるか

例えば、大阪歯科大学の2027年度向けの案内では、一般選抜の前期、全学部日程の理科2科目型、大学入学共通テスト利用選抜の前期5科目型が、入学者選抜成績優秀者特待生の対象です。対象の選抜に出願した人は自動的に選考されます。

同制度は20名程度を対象とし、入学金を除く6年間の学納金が年額535,800円程度になるよう差額を免除するものです。ただし、留年・休学・学則違反などで不適格と判断される場合は、継続されないことがあります。教材費や実習用器具なども別途確認が必要です。
出典:大阪歯科大学「学納金・成績優秀者特待生制度」

**「6年間の減免」と書かれていても、条件にかかわらず卒業まで保証されるとは限りません。**不採用の場合や支援が続かない場合の費用も、入学前に確認しておきましょう。

在学生向け制度は、対象学年・成績・家計条件を確認する

在学生向けには、学業成績優秀者への給付・減免や、経済的に修学が難しい学生への貸与などがあります。

大学・制度の例対象・条件支援内容情報の扱い
日本大学歯学部・佐藤奨学金の第1種2~6年生。学業・人物等による選考年額20万円または10万円の給付公式ページの2025年度実績。最新年度の募集内容は学生課に確認
大阪歯科大学・在学生の特待生制度2~6年次の成績優秀者。各学年3名以内授業料の一部100万円を免除確認日時点の公式掲載内容。募集・選考条件は大学に確認
大阪歯科大学歯学部奨学金成績が優れ、経済的に学費の支弁が困難な学生授業料の一部を無利息で貸与給付ではなく返還が必要な制度

出典:日本大学歯学部「奨学金」、大阪歯科大学「学生生活のサポート」

表は制度の違いを知るための例です。過年度の採用人数や金額を、今後の確定条件として資金計画に入れないようにしてください。

家計が急変した場合も、通常の成績優秀者向け制度だけで判断せず、学校窓口に事情を伝え、利用できる支援を確認しましょう。

歯学生向けの財団奨学金は、応募時と採用時の学年を確認する

大学やJASSOに加えて、歯学生を対象にする民間財団もあります。対象が「大学4年生」と書かれていても、4年生になってから応募するとは限りません。

例えば、NSKナカニシ財団の2027年度大学生採用は、応募時に歯学部歯学科の3年生で、2027年4月に4年生へ進級する見込みの人が対象です。

項目2027年度・大学生採用の主な条件
対象課程日本国内の歯学部歯学科・歯科医師養成課程
国籍日本国籍
成績累積GPA2.8以上、かつ学年順位が上位50%以内
家計本人を含む家計の収入金額合計が、世帯人数別の基準以内。2025年の所得証明書等が必要
給付額・期間月額6万円。2027年4月~2030年3月の3年間
応募経路大学の奨学金担当窓口経由。直接応募不可、各大学の応募は2名まで
財団への締切2026年10月31日必着
その他2027年3月1日開催予定の授与式への参加等が必要

家計基準は世帯人数で異なり、個人事業者は申請様式上、所得金額を記載します。一律の年収額で対象かどうかを判断せず、募集要項の別表と必要書類を確認してください。

他の奨学金への応募・利用があっても応募資格はありますが、相手側の併用規定も確認します。採用後は成績等の報告が必要で、休学や学業状況などによる停止・廃止の規定もあります。

大学の校内締切は財団の締切より早い場合があるため、対象者は学校窓口に早めに相談しましょう。
出典:NSKナカニシ財団「2027年度奨学生募集要項」

JASSOと授業料等減免は、家計条件と貸与額を確認する

JASSOには返還不要の給付奨学金と、返還が必要な第一種・第二種奨学金があります。また、高等教育の修学支援新制度には、給付奨学金と授業料・入学金の減免があります。

歯学部という理由だけで、自動的に採用されるわけではありません。対象校、申込資格、学力、家計など、それぞれの条件を確認する必要があります。

給付と減免は、対象校・収入・資産・学力で判定される

JASSOの給付額は、支援区分、国公立・私立、自宅・自宅外の通学形態によって異なります。

例えば、私立大学の第Ⅰ区分では、通常の月額は自宅通学38,300円、自宅外通学75,800円です。生活保護世帯等に該当する自宅通学者には別額があり、自宅外の支給額を受けるには所定の要件・手続きがあります。
出典:JASSO「給付奨学金の支給額」

2027年度進学予定者の予約採用では、2025年の収入に基づく2026年度住民税情報を使って収入基準を判定します。給付の資産基準は、申込日時点の本人と生計維持者の合計で5,000万円未満です。

年収だけでは採否を判断できません。世帯構成や所得の種類などで判定が変わるため、公式情報で確認しましょう。在学採用については、申込回に対応する案内を学校から受け取ってください。
出典:JASSO「予約採用の給付奨学金の家計基準」

多子世帯への授業料等減免は所得制限なしの支援ですが、扶養する子供の人数、資産、学業、対象校などの条件があります。現金の給付奨学金まで、所得にかかわらず支給されるわけではありません。

また、私立大学の減免上限は授業料年70万円、入学金26万円です。授業料が上限を超える分や、施設費・教材費などまで全額無料になる制度ではありません。入学金の減免を毎年受けられる支援として計算しないことも大切です。
出典:文部科学省「多子世帯の授業料等減免に係るFAQ」、JASSO「多子世帯支援について」

私立歯学課程の第二種は、月12万円に4万円を増額できる

第一種は無利子、第二種は有利子の貸与奨学金です。大学の第二種は、月額2万~12万円を1万円単位で選択できます。

**私立大学の歯学課程では、基本月額12万円を選ぶ場合に4万円を増額し、月額16万円とすることが可能です。**国公立の歯学部に同じ増額条件は適用されません。利用には採用基準を満たすことなどが必要です。
出典:JASSO「第二種奨学金の貸与月額」

仮に月16万円を72か月借りると、貸与元金の合計は1,152万円です。これは同額を6年間借り続けた場合の計算例で、利息は含みません。機関保証を選ぶ場合は保証料が振込額から差し引かれるため、貸与月額と手元に入る額にも違いがあります。

第二種の基本月額と増額部分では、利率の算定ルールが異なります。基本月額の利率は年3%が上限ですが、増額部分には同じ上限がそのまま適用されません。将来の貸与終了時の利率は、申込時点では確定していません。
出典:JASSO「第二種奨学金の利子と利率の算定方法」

借入前に、第二種奨学金の金利と増額部分の扱いも確認し、利息を含めた返還負担を見積もりましょう。

併用すると第一種の貸与月額が調整される場合がある

複数の制度を利用するときは、金額を単純に足さないよう注意が必要です。

JASSOの第一種は、給付奨学金や修学支援新制度の授業料減免を受けると、貸与月額が調整される場合があります。これを「併給調整」といい、月額が減ったり、0円になったりすることがあります。

多子世帯の支援などで給付奨学金が0円でも、第一種が調整される場合があります。一方、第二種にはこの併給調整はありません。
出典:JASSO「給付奨学金と併せて利用する第一種奨学金」、文部科学省FAQ

大学・財団の制度についても、他の給付との併用や減免額の調整があるかを確認し、最終的に受け取れる金額で計画を立ててください。

6年間の費用から、支援が届かない金額と時期を計算する

奨学金で費用を賄えるかは、「一年間にいくら受け取れるか」だけでは判断できません。必要な費用と支援を学年別に並べて確認しましょう。

確認する項目計算・整理の方法
大学へ納める費用入学金、授業料、施設費、教育充実費、諸会費を学年別に記入
教材・実習の費用教科書、器具など大学が案内する費用を追加
生活費住居、食費、交通費などを通学形態に合わせて見積もる
給付採用開始月と終了月に合わせて計算
減免対象費目から差し引き、現金の給付と重複計上しない
貸与併給調整と保証料を確認し、実際の振込額を把握
自己資金・不足額支出から支援と自己資金を差し引き、学年別の不足額を確認

例えば、4年生から受ける財団の給付を、1~3年生の費用にも充てられる前提で計算することはできません。成績優秀者向け制度も、採用が決まる前は確定した資金として扱わず、不採用時の計画を用意しましょう。

費用は授業料だけではありません。日本大学歯学部は学費と教材費を、大阪歯科大学は学納金に加えて教材・実習器具等の費用が必要であることを案内しています。志望校の最新資料で、減免対象外の費用も確認してください。
出典:日本大学歯学部「学費・教材費」、大阪歯科大学「学納金」

さらに、費用の総額と同時に、納付期限と奨学金の初回振込日を確認します。後で奨学金が振り込まれても、入学前の納付に間に合うとは限りません。納付猶予や分納の可否を含め、学校窓口に相談しましょう。

応募先を絞り、学校窓口で申請期限を確認する

制度を探すときは、次の順序で進めると、応募できる候補と必要な資金を整理しやすくなります。

  1. 志望校・在籍校の公式情報を開く
    入試要項、奨学金、特待生、授業料減免のページを確認します。進学予定年度と資料の年度が一致しているかも見てください。
  2. 自分の条件から候補を絞る
    対象学年、入試方式、国籍、成績、家計などを照合します。「採用時の学年」と「応募時の学年」を分けて確認しましょう。
  3. 支援額と継続・併用条件を読む
    給付か貸与か、対象費目、支給期間、休学・留年時の扱いなどを整理します。
  4. 6年間の不足額と納付時期を確認する
    不採用時や支援停止時も見積もり、必要な貸与額を検討します。
  5. 学校窓口で申請経路・書類・校内期限を確認する
    財団への締切と、学校への提出期限が異なる場合にも注意してください。

JASSOの予約採用は、在学している高校等や所定の条件を満たす卒業校を通じて申し込みます。在学採用は大学の担当窓口で確認してください。予約採用を利用していない人も、入学後に申し込める制度がないか相談しましょう。
出典:JASSO「進学前に申し込む(予約採用)」、文部科学省FAQ

大学以外の候補は、JASSOの大学・地方公共団体等の奨学金制度検索でも探せます。大学の所在地だけでなく、本人や保護者の居住地・出身地に関係する制度も確認するとよいでしょう。掲載情報は変更される場合があるため、応募前に運営主体の最新要項を読んでください。

歯学部の奨学金に関するよくある質問

歯学部でも返済不要の奨学金はありますか?

あります。JASSOの給付奨学金、大学独自の給付、歯学生向け財団の給付などが候補です。ただし、対象学年や家計・成績等の条件があります。大学の制度でも貸与型は返還が必要なので、名称だけで判断しないようにしましょう。

複数の奨学金に応募できますか?

制度によります。他の奨学金を利用していても応募できる財団がある一方、併用を制限する制度もあります。JASSO第一種は給付・減免との併給調整があるため、両方に採用されても希望額の合計がそのまま振り込まれるとは限りません。

留年や休学をすると奨学金はどうなりますか?

制度ごとの規定によって、停止・廃止・減免の終了などの対象になる場合があります。6年間の支援を前提にしていても、修業年限を超えた期間まで受けられるとは限りません。休学・留年が見込まれた時点で、学校窓口に支援と学費の扱いを確認してください。

対象学年と継続条件を確認して、応募できる制度を選ぼう

歯学部の奨学金は、給付・学費減免・貸与を分け、対象学年と応募条件から探すことが大切です。支援額だけでなく、期間・継続条件・併用・納付時期まで確認し、6年間の不足額を見積もりましょう。

まずは志望校・在籍校の最新募集要項を開き、自分が応募できる制度と校内期限を学校窓口で確認してください。

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