LINEで相談は
こちらから!

相談する

奨学金バンクを
支援する!

支援する

博士課程で利用できる奨学金とは?JASSOの貸与額や返還不要の支援制度を解説

公開日:
更新日:
博士課程で利用できる奨学金とは?JASSOの貸与額や返還不要の支援制度を解説

博士課程への進学を考えているものの、「博士課程でも奨学金を利用できるの?」「返済不要の支援はある?」と気になっている人もいるでしょう。

博士課程では、日本学生支援機構(JASSO)の第一種・第二種奨学金を利用できるほか、日本学術振興会(JSPS)の特別研究員制度や、科学技術振興機構(JST)のSPRINGなど、博士後期課程を対象とした経済的支援があります。また、大学独自の奨学金や授業料免除制度などが用意されている場合もあります。

この記事では、博士課程で利用できる主な奨学金・経済的支援について、支援の種類や返還の有無、対象者、確認方法を整理します。

この記事の要約

  • 博士課程ではJASSOの第一種・第二種奨学金を利用できる
  • 第一種は無利子、第二種は有利子の貸与型
  • 博士課程には、特別研究員DCやSPRINGなど返還不要の支援もある
  • 大学独自の奨学金や授業料免除、RA・TAなども確認する必要がある
  • 制度によって対象者・募集時期・併用条件が異なるため、大学と各制度の公式情報を確認することが重要

博士課程ではJASSOなどの奨学金を利用できる

博士課程の学生も、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を利用できます。

JASSOの大学院向け奨学金には、無利子で貸与される第一種奨学金と、有利子で貸与される第二種奨学金があります。

ただし、博士課程の経済的支援はJASSOだけではありません。

博士後期課程では、日本学術振興会(JSPS)の特別研究員DCや、JSTのSPRINGなど、研究活動や生活を支援する制度もあります。さらに、大学によっては独自の奨学金、授業料免除、RA・TAなどの制度を設けています。

そのため、博士課程への進学を考えている場合は、「奨学金を借りられるか」だけではなく、「返還不要の支援を含めて、どの制度を利用できるか」を確認することが重要です。

JASSO「貸与奨学金(返済必要)」

博士課程で利用できる奨学金・支援制度は大きく4種類

博士課程の学生が確認したい主な経済的支援は、次の4種類です。

制度支援の種類返還主な特徴
JASSO第一種貸与原則必要無利子で借りられる
JASSO第二種貸与必要有利子で借りられる
特別研究員DC研究者支援原則不要研究奨励金・研究費による支援
SPRING博士後期課程学生支援制度による支援内容を確認生活費相当額や研究費、キャリア支援など
大学独自の制度給付・免除・雇用等制度による大学・研究科によって内容が異なる

このほか、授業料免除やRA・TAなども博士後期課程の経済的負担を抑える方法になります。

JSTも博士後期課程学生への経済的支援として、SPRING、大学フェローシップ、授業料免除、RA・TA、特別研究員制度などを紹介しています。

JST「博士後期課程学生の経済的支援」

JASSOの第一種・第二種奨学金

JASSOの第一種奨学金は無利子、第二種奨学金は有利子の貸与型奨学金です。

博士課程でJASSOを利用する場合、貸与を受けた金額は原則として修了後に返還する必要があります。

一方、第一種奨学金については、博士課程の学生を対象とした返還免除制度があります。特に優れた業績を挙げたと認定された場合、貸与終了時に奨学金の全部または一部の返還が免除される制度です。

なお、返還免除は「第一種を借りれば自動的に返済不要になる」という制度ではありません。対象条件や業績の評価、大学への申請などが必要です。

日本学術振興会の特別研究員DC

博士課程で返還不要の支援を検討する場合、特別研究員制度も重要な選択肢です。

日本学術振興会(JSPS)の特別研究員-DCは、博士課程の学生などを対象に、研究に専念する機会を提供する制度です。

2026年度採用分では、DC1の採用期間は3年間、DC2は2年間で、研究奨励金の支給予定額は月額20万円とされています。現在のJSPS公式情報では、支給予定額は月額20万円~23万円と案内されています。

特別研究員DCはJASSOの貸与型奨学金とは性質が異なるため、博士課程への進学を検討する場合は、JASSOだけでなく特別研究員制度も確認するとよいでしょう。

日本学術振興会「特別研究員 申請資格・支給経費・採用期間」

SPRINGなど博士後期課程向け支援

博士後期課程の学生を対象とした支援として、JSTの「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」もあります。

SPRINGは、博士後期課程学生が研究に専念できる環境を整えることを目的とした支援制度です。生活費相当額の支援に加えて、研究費やキャリア開発・育成コンテンツなどが提供される場合があります。

ただし、具体的な支援内容や募集人数、募集時期などは、採択された大学や年度によって異なります。

また、特別研究員DCなど、他の制度と重複して利用できない場合があります。SPRINGへの申請・採用を検討する際は、所属大学の募集要項とJSTの最新情報を確認しましょう。

JST「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」

大学独自の奨学金・授業料免除

博士課程の経済的支援を考える際は、進学先の大学が独自に実施している制度も確認しましょう。

大学によっては、大学院生を対象とした奨学金、授業料免除・減免、研究奨励金、RA(リサーチ・アシスタント)、TA(ティーチング・アシスタント)などを設けています。

これらは全国共通の制度ではなく、大学や研究科によって条件が異なります。

そのため、志望大学が決まっている場合は、大学公式サイトで「博士課程 奨学金」「大学院 授業料免除」「博士後期課程 支援」などの情報を確認し、必要に応じて研究科や学生支援担当窓口へ問い合わせることをおすすめします。

博士課程のJASSO奨学金はいくら?

2026年度のJASSO「在学者用貸与奨学金案内(大学院)」によると、博士課程相当で利用できる第一種・第二種奨学金の貸与月額は以下のとおりです。

種類貸与月額利子返還
第一種奨学金80,000円・122,000円無利子原則必要
第二種奨学金50,000円・80,000円・100,000円・130,000円・150,000円有利子必要

金額は2026年度のJASSO大学院向け案内に基づくものです。制度改正などによって変更される可能性があるため、実際に申し込む際は最新の募集要項を確認してください。

JASSO「2026年度在学者用貸与奨学金案内(大学院)」

第一種奨学金は無利子で月額8万円または12万2,000円

第一種奨学金は、利子が付かない貸与型奨学金です。

博士課程相当では、月額8万円または12万2,000円から選択できます。

ただし、第一種は返還不要の給付型奨学金ではありません。原則として貸与終了後に返還する必要があります。

一方、博士課程では特に優れた業績による返還免除や、博士課程1年次の学生を対象とした返還免除内定制度があります。

第二種奨学金は月額5万~15万円から選択

第二種奨学金は、有利子の貸与型奨学金です。

博士課程相当では、月額5万円、8万円、10万円、13万円、15万円から選択できます。

第一種と異なり利子が付くため、利用する場合は貸与総額だけでなく、卒業・修了後にどの程度返還することになるのかも確認しておくことが大切です。

博士課程の奨学金は返済不要?制度によって異なる

「博士課程の奨学金は返済しなくてもよいのか」という点は、制度によって異なります。

JASSOの第一種・第二種は貸与型のため、原則として返還が必要です。一方、特別研究員DCの研究奨励金や、SPRINGなどの支援は、貸与型奨学金とは異なり、返還を前提とした制度ではありません。

そのため、博士課程の資金計画を立てる際は、「月にいくら受け取れるか」だけでなく、「将来返還する必要があるか」という点も比較しましょう。

第一種・第二種は原則として返還が必要

JASSOの第一種・第二種は、どちらも貸与型奨学金です。

第一種は無利子ですが、無利子であることと返還不要であることは別です。原則として、貸与終了後に返還する必要があります。

第二種は利子が付くため、返還時の負担も含めて利用を検討する必要があります。

第一種には博士課程の返還免除制度がある

博士課程の第一種奨学金には、「特に優れた業績による返還免除制度」があります。

JASSOでは、大学院で第一種奨学金の貸与を受け、貸与期間中に在学している課程で特に優れた業績を挙げた人について、貸与終了時に奨学金の全額または半額を免除する制度を設けています。

さらに、博士課程1年次に第一種奨学金の貸与を受ける人のうち、大学院入試の結果などから、将来、特に優れた業績を挙げる見込みがあると認められた人については、返還免除内定制度があります。

ただし、一定のJST事業による生活費相当額の支援を受けた人は、JASSOの返還免除制度の対象外となる場合があります。制度を併用する場合は、必ず最新の条件を確認してください。

JASSO「(博士課程)返還免除内定制度」

博士課程の奨学金を利用する際に確認したい条件

奨学金や研究支援制度は、「博士課程なら誰でも利用できる」というわけではありません。

制度ごとに対象となる課程、学年、家計状況、研究内容、募集時期、大学ごとの選考などが設定されています。

JASSOは親の年収だけで利用可否が決まるわけではない

博士課程のJASSO奨学金について調べる際、「親の年収がいくらまでなら借りられる?」と考える人もいるでしょう。

しかし、大学院の貸与奨学金については、大学等の学部段階の奨学金とは審査の考え方が異なります。

JASSOの大学院向け奨学金では、本人や配偶者の収入などをもとに家計基準が判定されます。そのため、「親の年収が○万円以下なら博士課程の奨学金を利用できる」と単純に判断することはできません。

実際の申込可否については、最新のJASSOの家計基準や申込資格を確認しましょう。

JASSO「在学採用 大学等で奨学金を申込予定の方へ」

制度によって募集時期と申込方法が違う

博士課程の支援制度は、すべて同じ時期に申し込めるわけではありません。

JASSOの奨学金、特別研究員DC、SPRING、大学独自の奨学金では、それぞれ募集時期や申請方法が異なります。

たとえば、特別研究員DCはJSPSへの申請にあたって大学などの申請機関を通す必要があり、申請者から申請機関への提出期限も機関ごとに異なります。

そのため、「進学が決まってから探す」のではなく、進学を検討する段階から募集時期を確認しておくことが重要です。

日本学術振興会「募集要項(PD・DC2・DC1)」

複数の支援制度を併用できない場合がある

博士課程では複数の支援制度が見つかることがありますが、すべてを同時に利用できるとは限りません。

たとえば、SPRINGでは特別研究員DCなど同趣旨の支援との重複が認められない場合があります。また、JASSOの博士課程における返還免除制度についても、一定のJST事業から生活費相当額の支援を受けている場合は対象外となる条件があります。

「複数の制度に申し込めるか」と「複数の制度から同時に支援を受けられるか」は別の問題です。

申請前に、それぞれの制度の併給・併用条件を確認しましょう。

博士課程の奨学金は「貸与額」だけでなく返還不要の支援も比較しよう

博士課程の経済的負担を抑えるためには、JASSOの貸与額だけを比較するのではなく、返還不要の支援や授業料免除なども含めて検討することが重要です。

確認する制度確認したいポイント
JASSO第一種対象課程、貸与月額、家計基準、返還免除制度
JASSO第二種対象課程、貸与月額、利率、返還額
特別研究員DC申請資格、研究計画、募集時期、支給内容
SPRING所属大学の採択状況、募集条件、支援内容、併給条件
大学独自制度奨学金、授業料免除、研究奨励金、RA・TAなど

特に博士後期課程では、生活費相当額や研究費の支援を受けられる制度もあるため、進学先の大学がどのような支援を用意しているかを早めに確認しましょう。

博士課程の奨学金を探すときの確認手順

博士課程への進学を予定している場合は、次の順番で確認すると効率的です。

  1. 自分が進学する課程・学年を確認する
  2. 進学先の大学・研究科の支援制度を確認する
  3. JASSO第一種・第二種の対象条件を確認する
  4. 特別研究員DCやSPRINGなど返還不要の支援を確認する
  5. 各制度の併用条件と申請期限を確認する

この順番で確認すると、「奨学金だけを探していたため、返還不要の支援制度を見落としていた」という事態を避けやすくなります。

博士課程の奨学金についてよくある質問

博士課程でもJASSOの奨学金は借りられますか?

はい。JASSOでは大学院生を対象とした第一種奨学金と第二種奨学金があり、博士課程相当も対象となります。ただし、申込資格や家計基準などの条件があります。

博士課程の奨学金で返済不要のものはありますか?

あります。代表的なものとして、日本学術振興会の特別研究員DCや、JSTのSPRINGなどがあります。また、大学独自の給付型奨学金や授業料免除制度が用意されている場合もあります。

ただし、制度によって対象者や選考、募集時期、併用条件が異なるため、最新の公式情報を確認してください。

博士課程の奨学金は親の年収で決まりますか?

JASSOの大学院向け貸与奨学金では、親の年収だけで利用可否を判断することはできません。本人や配偶者の収入などをもとに家計基準が判定されます。

そのため、「年収○万円なら利用できる」といった単純な判断は避け、JASSOの最新の家計基準を確認しましょう。

JASSOとSPRINGは併用できますか?

制度によって併用・併給の条件が異なります。特に生活費相当額を支援する制度同士では、重複して支援を受けられない場合があります。

申請前にJASSO、JST、大学それぞれの最新情報を確認してください。

まとめ|博士課程はJASSO以外の支援も含めて確認しよう

博士課程では、JASSOの第一種・第二種奨学金を利用できます。

2026年度のJASSO大学院向け貸与奨学金では、博士課程相当の第一種は月額8万円または12万2,000円、第二種は月額5万円・8万円・10万円・13万円・15万円から選択できます。

ただし、JASSOは貸与型であり、原則として返還が必要です。一方、博士課程では特別研究員DCやSPRINGなど、返還不要の支援制度もあります。

そのため、博士課程への進学を考えている場合は、次の制度をまとめて確認することが大切です。

  • JASSO第一種・第二種奨学金
  • 特別研究員DC
  • SPRINGなど博士後期課程向け支援
  • 大学独自の奨学金
  • 授業料免除・減免制度
  • RA・TAなどの制度

制度ごとに対象者、金額、募集時期、申請方法、併用条件が異なります。進学先が決まっている場合は、大学・研究科の公式情報も確認し、自分が利用できる支援を早めに整理しましょう。

参考資料・公式情報

※奨学金の金額、募集時期、対象条件、併用条件などは変更される場合があるため、申請時は各制度の最新の公式情報を確認してください。

奨学金個別相談はこちら
この記事を書いた人 奨学金返還ガイド 執筆者一覧
奨学金バンク 編集部
奨学金バンク 編集部

奨学金返還ガイドでは奨学金・教育費・キャリア形成・就職転職に関する情報を、はじめての方にも分かりやすく解説しています。

【奨学金バンクとは】
奨学金バンクは、奨学金を借りている学生・社会人と、奨学金返還支援(代理返還)に取り組む企業をつなぐプラットフォームです。就職・転職支援に加え、代理返還制度の導入支援や運用代行を行なっています。

この記事を読んだあなたにおすすめ!

← 奨学金返還ガイド
Popup Banner